コトバンクはYahoo!辞書と技術提携しています。

仕る ツカマツル

デジタル大辞泉の解説

つか‐まつ・る【仕る】

[動ラ五(四)]《「つこうまつる」、または「つかえまつる」が「つかむまつる」となって音変化したもの》
する」「行う」の謙譲語。目上の人のためにあることをする。また、自己の「する」動作を、話し相手に対しへりくだる気持ちをこめて丁重に言う。いたします。現在では古風で堅苦しい言い方。「私がお相手を―・りましょう」「いえいえ、どう―・りまして」
仕える」の謙譲語。お仕え申し上げる。
「この大臣に―・らむ上下の草刈り、牛飼ひまで」〈宇津保・忠こそ〉
補助動詞)漢語のサ変動詞の語幹や動詞の連用形に付いて、謙譲の意を表す。ご…申し上げる。…いたします。「拝見―・る」「お送り―・ろう」

つこう‐まつ・る〔つかう‐〕【仕る】

[動ラ四]《「つかえまつる」の音変化で、主として平安時代に用いた》
仕える」の謙譲語。
㋐お仕え申し上げる。
「昔、二条の后に―・る男ありけり」〈伊勢・九五〉
㋑お供申し上げる。奉仕する。
「行幸には…世に残る人なく―・り給へり」〈・紅葉賀〉
する」「おこなう」の謙譲語。尊者のために、何かをする。してさしあげる。また、お作り申し上げる。
「この歌は…召し上げられて―・れるとなむ」〈古今・秋下・左注〉
(会話に用いる)「する」「おこなう」を聞き手に対しへりくだる気持ちをこめて丁重にいう。いたします。つかまつる。
「狐の―・るなり」〈・手習〉
(補助動詞)
㋐他の動詞に付いてその動作を尊者のためにする謙譲の意を添える。…してさしあげる。…申し上げる。
「心にまかせたる事、ひきいだし―・るな」〈・澪標〉
㋑(会話に用いる)他の動詞に付いて、その動作を聞き手に対しへりくだる気持ちをこめて丁重にいう。…いたします。…ます。
「片目もあき―・らでは」〈・三一四〉

出典|小学館デジタル大辞泉について | 情報 凡例

大辞林 第三版の解説

つかまつる【仕る】

( 動五[四] )
〔「つかうまつる」の転〕
「する」「行う」の謙譲語。現代語では、やや格式ばった言い方として用いられる。いたす。 「いえ、どう-・りまして」 「あやまちは、やすき所になりて、必ず-・る事に候/徒然 109
「仕える」の謙譲語。お仕え申し上げる。 「堀河の左大臣殿は御社まで-・らせ給ひて/大鏡 昔物語
(補助動詞) 主に動作性の漢語名詞や動詞の連用形に付いて、謙譲の意を表す。(ご)…申し上げる。いたします。 「承知-・った」 「失礼-・ります」
[句項目]

つこうまつる【仕る】

( 動四 )
〔「つかへまつる」の転〕
「仕える」の謙譲語。お仕え申し上げる。 「むかし、二条の后に-・る男ありけり/伊勢 95
「する」「作る」「行う」などの謙譲語。 「たえて宮づかへ-・るべくもあらず/竹取」
(補助動詞) 動詞の連用形の下に付いて、その動作をしてさしあげるという意を表す。 「御乳母たちだに、心にまかせたる事、ひきいだし-・るな/源氏 澪標

出典|三省堂大辞林 第三版について | 情報

仕るの関連情報