(読み)レツ

デジタル大辞泉 「烈」の意味・読み・例文・類語

れつ【烈】[漢字項目]

常用漢字] [音]レツ(漢) [訓]はげしい
勢いがはげしい。「烈火烈日烈震烈風烈烈苛烈かれつ強烈激烈熾烈しれつ峻烈しゅんれつ鮮烈壮烈痛烈熱烈猛烈
気性が強く、徳義心にあつい。「烈士烈女烈婦義烈忠烈
すぐれた功績。「烈祖遺烈功烈武烈
[名のり]あきら・いさお・たけ・たけし・つよ・つら・やす・よし

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精選版 日本国語大辞典 「烈」の意味・読み・例文・類語

れつ【烈】

  1. 〘 形容動詞ナリ活用ナリ・タリ 〙 はげしいさま。さかんなさま。
    1. [初出の実例]「風烈なるを以て、急に浜に至るを得ず」(出典:漂荒紀事(1848)一)
    2. [その他の文献]〔書経‐胤征〕

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普及版 字通 「烈」の読み・字形・画数・意味


常用漢字 10画

[字音] レツ
[字訓] やく・はげしい・あきらか・てがら

[説文解字]
[金文]

[字形] 会意
列+火。〔説文〕十上に「火猛きなり」とし、列声とするが、字は列屍を焚(や)く意であり、ゆえに酷烈の意となる。字を功烈のように用いるのは、剌(れつ)の仮借。金文に烈祖を剌祖、烈考(父)を剌考、光剌(光烈)・剌刺(烈烈)のように、その意に剌を用いる。のち経籍には烈の字を用いる。字はまた(れい)と通用する。

[訓義]
1. やく、列屍をやく。
2. はげしい、きびしい、つよい、おごそか。
3. あきらか、あらわれる、うつくしい。
4. 剌と通用し、てがら、大きなてがら。
5. 列と通じ、つらなる。
6. と通じ、あらい、いたむ、そこなう、みだれる。

[古辞書の訓]
名義抄〕烈 サカユ・アマル・ツグノフ・ツラナル・カウバシ・ハゲマス・タケシ・サカンナリ・ウツクシ・ハゲシ 〔字鏡集〕烈 タケシ・ハゲシ・アツシ・アマル・ツラヌ・ヒカリ・ツラナル・ハゲマス・カウバシ・ツグノフ・ヒノタケキナリ・ハタメク・サカユ・テル

[語系]
烈・列・liatは同声。(れつ)は断首、刀を加えて列、火を加えて烈、またこれを地域に施して呪禁とすることを遮(しやれつ)という。そのような呪禁をまた禁(れいきん)という。とは呪霊を駆使することをいう。また剌・(頼)latも声近く、剌は内なる力が外にあらわれる意。に頼(らいえい)の意があり、余烈というのと同じ。また声義に関係のある字である。

[熟語]
・烈・烈仮・烈火・烈寒・烈気・烈輝・烈業・烈欠・烈行・烈考・烈光・烈士・烈志・烈日・烈所・烈暑・烈女・烈心烈燧・烈性・烈盛・烈祖・烈壮・烈武・烈婦・烈夫・烈風・烈文烈炳・烈名・烈猛・烈烈
[下接語]
威烈・偉烈・遺烈・郁烈・英烈・往烈・火烈・果烈・赫烈・寒烈・義烈・休烈・烈・強烈・勲烈・勁烈・劇烈・激烈・厳烈・古烈・功烈・光烈・洪烈・鴻烈・剛烈・酷烈・惨烈烈・俊烈・峻烈・声烈・盛烈・誠烈・勢烈・先烈・前烈・壮烈・爽烈・忠烈・痛烈・貞烈・熱烈・丕烈・武烈・風烈・芳烈・猛烈・雄烈・余烈・慄烈凜烈

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