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狩野常信 かのう つねのぶ

美術人名辞典の解説

狩野常信

江戸前・中期狩野派の画家。幼名は三位、通称は右近・中務卿。号は養朴・古川等。父である木挽町狩野家の祖尚信を継いで第二代となる。父の歿後、叔父探幽の薫陶を受け、幕府の奥絵師となる。のち法印に叙せられた。また中院通茂に和歌を学び能くする。正徳3年(1713)歿、78才。

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百科事典マイペディアの解説

狩野常信【かのうつねのぶ】

江戸前期の狩野派の画家。狩野尚信の子。父の始めた木挽町狩野を継ぎ,同家繁栄の基礎をつくる。研究心に富み,古画の縮図を多く残す。代表作《桐鳳凰図屏風》。

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デジタル版 日本人名大辞典+Plusの解説

狩野常信 かのう-つねのぶ

1636-1713 江戸時代前期-中期の画家。
寛永13年3月13日生まれ。狩野尚信の長男。慶安3年(1650)父の跡をつぐ。御所障壁画制作に参加し,宝永年間には狩野派の最高指導者として紫宸殿の「賢聖(けんじょうの)障子」をえがく。宝永6年法印。木挽町(こびきちょう)狩野家隆盛の基礎をかためた。正徳(しょうとく)3年1月27日死去。78歳。京都出身。通称は右近。号は養朴,古川叟。作品に「鳳凰図屏風」「常信縮図」など。

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朝日日本歴史人物事典の解説

狩野常信

没年:正徳3.1.27(1713.2.21)
生年:寛永13.3.13(1636.4.18)
江戸前期の画家。通称は右近。剃髪して養朴と号した。別号に耕寛斎,青白斎など。狩野尚信の子で木挽町狩野家2代目。江戸城や禁裏などの障壁画制作に参加したほか,幕府が朝鮮国王や琉球国中山王に贈った絵も制作する。宝永1(1704)年法眼,同6年に法印になる。絵はおおむね探幽風を踏襲し,強い個性には欠けるが,探幽没後狩野家の重鎮となる。鑑定した古画などを縮小模写した『常信縮図』は美術史的にも貴重。代表作は「鳳凰図屏風」(東京芸大蔵)や大徳寺玉林院襖絵「山水図」。<参考文献>田島志一編『東洋美術大観』5巻

(仲町啓子)

出典 朝日日本歴史人物事典:(株)朝日新聞出版朝日日本歴史人物事典について 情報

世界大百科事典 第2版の解説

かのうつねのぶ【狩野常信】

1636‐1713(寛永13‐正徳3)
江戸前期の画家。狩野尚信の長男で通称は右近。養朴,古川叟と号す。1650年(慶安3)父の跡を継ぎ木挽町狩野を確立し,1704年(宝永1)法眼,09年法印となる。承応・寛文・延宝度造営の内裏障壁画制作に参加し,尚信,探幽亡きあとの江戸狩野の総帥として活躍し,狩野家の画界における世襲的地位を確固たるものとした。《常信縮図》は,《探幽縮図》とともに古画研究上の貴重な資料である。次子の岑信(みねのぶ)は浜町に分家して浜町狩野家を興した。

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大辞林 第三版の解説

かのうつねのぶ【狩野常信】

1636~1713) 江戸前期の画家。父尚信なおのぶの跡を継いで内裏障壁画制作に参加。探幽以来の狩野派の様式を集大成し、元信・永徳・探幽とともに狩野派の四大家の一人と称された。古画を模写した「常信縮図」は資料として貴重。

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

狩野常信
かのうつねのぶ

[生]寛永13 (1636).3.13. 京都
[没]正徳3 (1713).1.27. 江戸
江戸時代中期の画家。狩野尚信の長男。通称右近,のち養朴と号した。尚信に画法を学び,父没後その跡を継ぐ。宝永1 (1704) 年法眼,同 6年法印となる。承応,寛文,延宝,宝永度造営の内裏や,江戸城本丸の障壁画制作に従事。画風は探幽様式(→狩野探幽)を踏襲しながらも装飾性を増す。古画を写した『常信縮図』は,『探幽縮図』とともに古画について多くの資料を提供している。主要作品『鳳凰図屏風』 (東京芸術大学大学美術館) ,『瀟湘八景図』 (陽明文庫) ,『西王母東方朔図屏風』。

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367日誕生日大事典の解説

狩野常信 (かのうつねのぶ)

生年月日:1636年3月13日
江戸時代前期;中期の画家
1713年没

出典 日外アソシエーツ「367日誕生日大事典」367日誕生日大事典について 情報

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