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現実原則 げんじつげんそく reality principle

翻訳|reality principle

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

現実原則
げんじつげんそく
reality principle

心理学用語。本能的,原始的な衝動の解放を,外界の現実に応じて一時延期したり,断念したりする自我の働きの基本原則。 S.フロイトは人格の構造をイド,自我,超自我の3つの主要な体系から成ると考え,イドが快感原則に従うのに対して,自我は外界の現実を見きわめ,これに即して本能的衝動の解放をはかろうとする,すなわち,現実原則に従う,と主張した。

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デジタル大辞泉の解説

げんじつ‐げんそく【現実原則】

精神分析の用語。現実生活に適応するために、快楽だけを追い求める本能的欲求を、一時的または永久にあきらめる自我の働き。⇔快楽原則

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法則の辞典の解説

現実原則【reality principle】

人格の発達において,快感原則は外的現実の要求によって修正される.小児の成長時に外的現実へ適応することの根本原理でもある.

出典|朝倉書店
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世界大百科事典 第2版の解説

げんじつげんそく【現実原則 reality principle】

S.フロイトの用語。フロイトによれば,精神活動は,〈快楽原則〉と〈現実原則〉という二つの原則によって支配されている。前者は,本能欲求の高まりを現実の充足か幻覚的な充足によって低減させる活動であり,後者は,本能の満足を現実に適応するように馴致させていく過程である。すなわち,それは本能の満足を断念させたり延期させたり,迂回させたりする。現実原則は快楽原則に対置されるけれども,対立するものではない。それは快楽原則の直接的な発動に基づく現実を無視した危険からわれわれを保護しながら,終局には快楽原則に奉仕するものとなる。

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大辞林 第三版の解説

げんじつげんそく【現実原則】

フロイトの用語。現実の要請に応じ、欲求の満足を延期したり断念したりする傾向。自我はこの原則に従い現実生活への適応をはかる。 ↔ 快楽原則

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

現実原則
げんじつげんそく
reality principle

フロイトが人間の心を支配する二つの原則として提唱したものの一つ。人間の言動は快感(緊張を解放して緊張をできるだけ低く保つこと)を求めるものであり、衝動の満足を求めているものと考えられるが(快感原則)、これと対照的に、現実の要請や現実認識に従い衝動の満足を一時的に延期し、不快に耐えることを現実原則に従うという。一見、現実原則は快感原則に対立した原則のようにみなされやすいが、これは快感原則を否定するものではない。快感追求を放棄するものではなく、ただ一時的に満足を先延ばしするだけで、終極的には満足を求めるのであるから、現実原則は快感原則の変形とみなされる。急がば回れというときの回り道のことをいっている。快感原則は無意識的一次過程を支配しているのに対し、現実原則は前意識と、意識すなわち二次過程を支配している原則である。[外林大作・川幡政道]
『フロイト著、井村恒郎訳「精神現象の二原則に関する定式」(『フロイト著作集6』所収・1970・人文書院)』

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世界大百科事典内の現実原則の言及

【快楽原則】より

…精神分析の用語。〈快感原則〉ともいい,〈現実原則〉と並んで心的機能を支配する基本原則の一つ。S.フロイトの用語に〈恒常原則principle of constancy〉という概念がある。…

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