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(垂水雄二 科学ジャーナリスト / 2007年)
出典 (株)朝日新聞出版発行「知恵蔵」知恵蔵について 情報
…彼は〈動物を駆り立てている推進力は,正しい種類の食物をしかも十分に見いだすことなのだ〉として,食う食われるの関係にある個体どうしを比較すると,その間の相対的大きさが一定の範囲におさまってしまうこと,食物連鎖の段階が進むにつれて一般に個体数が減少する(数のピラミッド)関係のあることなどを指摘した。そして,ある種個体群が群集の中で何をしているかという,いわば人間の職業にもあたる生態的地位ecological nicheを明らかにし,その地位を占めていた種が他の種に置き変わる過程や,その地位を占める種たちの間の関係の変化を通じて,群集全体の変化の様相を,さらにはそれから群集自身のいわば構造を知る方向を提唱したのである(1927,30,33)。食物連鎖は概念的に,生きているものを食っていく生食連鎖と死んだものを食っていく腐食連鎖,さらに寄生連鎖の三つに分けられている。…
…オックスフォード大学博士課程を中退して北極地方探検に加わり,この経験をもとにホッキョクギツネやタビネズミ(レミング)の個体数変動を研究した。27歳で《動物生態学Animal Ecology》(1927)を,33歳で《動物の生態Ecology of Animals》(1933)を発表し,野外における動物個体群研究の基礎を築き,〈生態的地位〉など群集生態学にとって重要な提言を行った。オックスフォード大学動物個体群研究所長(1932‐68)として個体群生態学の発展に寄与したが,第2次世界大戦後は生物群集の記載法,群集内での種間関係なども研究した。…
… 20世紀前半は比較的沈滞した時代であったが,その中で20世紀後半の隆盛を準備する概念が徐々に形成されていった。群集についてはもっぱら植物群落の分類と遷移の研究が行われていたが,C.S.エルトンは動物群集内の相互関係を食物関係を中心に分析し,食物連鎖,食物網,基幹産業動物,生態的地位,個体数ピラミッドといった概念を用いて,群集の構造と機能とでもいえるものをみごとに具体化してみせた(1927)。その影響は大きかったが,直接の効果はただちには生じなかった。…
…彼は〈動物を駆り立てている推進力は,正しい種類の食物をしかも十分に見いだすことなのだ〉として,食う食われるの関係にある個体どうしを比較すると,その間の相対的大きさが一定の範囲におさまってしまうこと,食物連鎖の段階が進むにつれて一般に個体数が減少する(数のピラミッド)関係のあることなどを指摘した。そして,ある種個体群が群集の中で何をしているかという,いわば人間の職業にもあたる生態的地位ecological nicheを明らかにし,その地位を占めていた種が他の種に置き変わる過程や,その地位を占める種たちの間の関係の変化を通じて,群集全体の変化の様相を,さらにはそれから群集自身のいわば構造を知る方向を提唱したのである(1927,30,33)。食物連鎖は概念的に,生きているものを食っていく生食連鎖と死んだものを食っていく腐食連鎖,さらに寄生連鎖の三つに分けられている。…
※「生態的地位」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
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