ばん‐ちょう ‥チャウ【番長】
〘名〙
①
令制で、左・
右兵衛府に属し、兵衛四百人の長としてこれらを統率して
内裏の諸門を警護した官人。四人置かれた。
※続日本紀‐神亀五年(728)八月甲午「置二中衛府一〈略〉番長六人」
※
延喜式(927)一二「神祇官卜部廿人〈略〉左近衛府四百廿五人〈略〉番長六人〈略〉右近衛府准
レ此」
※血が足りない(1967)〈
生島治郎〉「
わしももう、バンチョウあがりのチンピラに、この
縄張り(シマ)ででかい面をされるのはあきあきした」
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デジタル大辞泉
「番長」の意味・読み・例文・類語
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世界大百科事典(旧版)内の番長の言及
【番】より
…番数や交代勤務の方法はその勤務内容によって一定しないが,1年12ヵ月,1月30ヵ日,および1巡60の干支を配分する関係で,番は12か30あるいは60の約数で編成されている場合が多い。番制度による勤務に当たることを〈当番〉,これを勤めることを〈上番〉〈勤番〉などといい,その結番交名(きようみよう)を〈番文〉〈[番帳]〉,編成された一つの番の統率者を〈番長〉〈[番頭](ばんがしら∥ばんとう)〉あるいは〈頭人(とうにん)〉などと呼ぶ。同一の番所属者は〈合番〉〈相番〉と呼ばれ,そこにはしばしば相互扶助,連帯の感情が認められる。…
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出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」