デジタル大辞泉
「番長」の意味・読み・例文・類語
出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
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ばん‐ちょう‥チャウ【番長】
- 〘 名詞 〙
- ① 令制で、左・右兵衛府に属し、兵衛四百人の長としてこれらを統率して内裏の諸門を警護した官人。四人置かれた。
- [初出の実例]「番長四人」(出典:令義解(718)職員)
- ② 令の規定以外の諸司の官人で、宮中の警備にあたり、多数の配下を統率するもの。
- (イ) 大舎人寮の職員。
- [初出の実例]「大舎人番長」(出典:西宮記(969頃)一三)
- (ロ) 中衛府の職員。
- [初出の実例]「置二中衛府一〈略〉番長六人」(出典:続日本紀‐神亀五年(728)八月甲午)
- (ハ) 近衛府の職員。
- [初出の実例]「神祇官卜部廿人〈略〉左近衛府四百廿五人〈略〉番長六人〈略〉右近衛府准レ此」(出典:延喜式(927)一二)
- ③ 中学・高校生などの非行少年グループの長。
- [初出の実例]「わしももう、バンチョウあがりのチンピラに、この縄張り(シマ)ででかい面をされるのはあきあきした」(出典:血が足りない(1967)〈生島治郎〉)
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例
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出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報
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世界大百科事典(旧版)内の番長の言及
【番】より
…番数や交代勤務の方法はその勤務内容によって一定しないが,1年12ヵ月,1月30ヵ日,および1巡60の干支を配分する関係で,番は12か30あるいは60の約数で編成されている場合が多い。番制度による勤務に当たることを〈当番〉,これを勤めることを〈上番〉〈勤番〉などといい,その結番交名(きようみよう)を〈番文〉〈[番帳]〉,編成された一つの番の統率者を〈番長〉〈[番頭](ばんがしら∥ばんとう)〉あるいは〈頭人(とうにん)〉などと呼ぶ。同一の番所属者は〈合番〉〈相番〉と呼ばれ,そこにはしばしば相互扶助,連帯の感情が認められる。…
※「番長」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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