(読み)キン

デジタル大辞泉 「菌」の意味・読み・例文・類語

きん【菌】

菌類カビキノコなど。「の培養」
細菌。「赤痢
[類語]細菌バクテリア球菌乳酸菌黴菌雑菌病原菌病原体大腸菌サルモネラ菌ピロリ菌ヘリコバクターピロリスピロヘータリケッチアウイルス酵母イースト青黴麹黴

きん【菌】[漢字項目]

常用漢字] [音]キン(漢) [訓]きのこ
キノコ。「菌糸菌類
カビ、バクテリアなどの微生物。「桿菌かんきん細菌殺菌雑菌真菌黴菌ばいきん無菌滅菌病原菌保菌者

くさびら【菌/茸】[狂言]

狂言。屋敷内にきのこが生えて困り、山伏に祈祷きとうを頼むが、祈れば祈るほどきのこは増えていく。くさびら山伏。

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精選版 日本国語大辞典 「菌」の意味・読み・例文・類語

き‐の‐こ【菌・茸・蕈】

  1. 〘 名詞 〙 ( 「木の子」の意 ) 大形の菌類の俗称。傘状をなすものが多く、山野の樹の陰や朽木などに生じる。食用と有毒なものとがある。くさびら。《 季語・秋 》
    1. [初出の実例]「しめぢといふ木の子を取よせたり」(出典:古今連談集(1444‐48頃)中)

きん【菌】

  1. 〘 名詞 〙
  2. きのこ。〔十巻本和名抄(934頃)〕〔博物志‐三〕
  3. 単細胞の微生物で、動植物などに寄生するもの。ばいきん。細菌。
  4. 植物学で、きのこ、かび、こうぼなどの総称。「菌類」

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「菌」の意味・わかりやすい解説

菌(狂言)
くさびら

狂言の曲名。山伏狂言。和泉(いずみ)流では「茸」と書く。このあたりの者が、屋敷にえたいの知れない大きなキノコ(菌)が生え出し、何度とっても生えてくるので、退治祈祷(きとう)を山伏(シテ)に依頼する。引き受けた山伏は早速出向き、目鼻手足があるようにみえる奇妙なキノコに驚き、「ボロン、ボロン……」と祈祷を始めるが、消えるどころか増えていく始末。山伏は行力を自慢した手前、印を結んで必死に祈るが、キノコたちはやがて人間にいたずらを始める。あと大蔵流ではキノコたちが2人を追い入るが、和泉流では武悪(ぶあく)の面をつけた鬼キノコが出て山伏を、他のキノコたちが男を追い込む。さまざまな笠(かさ)と賢徳(けんとく)、嘘吹(うそふき)、乙(おと)などの面をつけたキノコたちが、しゃがんだままつまさきで歩くさまが楽しい。類曲に『梟(ふくろう)』(梟山伏(ふくろやまぶし))がある。

[林 和利]


菌(菌類)
きん

菌類

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動植物名よみかた辞典 普及版 「菌」の解説

菌 (キノコ・カオリ;タケ)

植物松茸椎茸湿地など大型菌類の総称

菌 (クサビラ)

植物。菌類の古称

出典 日外アソシエーツ「動植物名よみかた辞典 普及版」動植物名よみかた辞典 普及版について 情報

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