デジタル大辞泉
「菌」の意味・読み・例文・類語
くさびら【菌/茸】[狂言]
狂言。屋敷内にきのこが生えて困り、山伏に祈祷を頼むが、祈れば祈るほどきのこは増えていく。茸山伏。
出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
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き‐の‐こ【菌・茸・蕈】
- 〘 名詞 〙 ( 「木の子」の意 ) 大形の菌類の俗称。傘状をなすものが多く、山野の樹の陰や朽木などに生じる。食用と有毒なものとがある。くさびら。《 季語・秋 》
- [初出の実例]「しめぢといふ木の子を取よせたり」(出典:古今連談集(1444‐48頃)中)
きん【菌】
- 〘 名詞 〙
- ① きのこ。〔十巻本和名抄(934頃)〕〔博物志‐三〕
- ② 単細胞の微生物で、動植物などに寄生するもの。ばいきん。細菌。
- ③ 植物学で、きのこ、かび、こうぼなどの総称。「菌類」
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例
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普及版 字通
「菌」の読み・字形・画数・意味
出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報
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菌(狂言)
くさびら
狂言の曲名。山伏狂言。和泉(いずみ)流では「茸」と書く。このあたりの者が、屋敷にえたいの知れない大きなキノコ(菌)が生え出し、何度とっても生えてくるので、退治の祈祷(きとう)を山伏(シテ)に依頼する。引き受けた山伏は早速出向き、目鼻手足があるようにみえる奇妙なキノコに驚き、「ボロン、ボロン……」と祈祷を始めるが、消えるどころか増えていく始末。山伏は行力を自慢した手前、印を結んで必死に祈るが、キノコたちはやがて人間にいたずらを始める。あと大蔵流ではキノコたちが2人を追い入るが、和泉流では武悪(ぶあく)の面をつけた鬼キノコが出て山伏を、他のキノコたちが男を追い込む。さまざまな笠(かさ)と賢徳(けんとく)、嘘吹(うそふき)、乙(おと)などの面をつけたキノコたちが、しゃがんだままつまさきで歩くさまが楽しい。類曲に『梟(ふくろう)』(梟山伏(ふくろやまぶし))がある。
[林 和利]
出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例
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菌 (クサビラ)
出典 日外アソシエーツ「動植物名よみかた辞典 普及版」動植物名よみかた辞典 普及版について 情報
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