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癌抑制遺伝子 がんよくせいいでんし tumor inhibitory gene

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

癌抑制遺伝子
がんよくせいいでんし
tumor inhibitory gene

発癌を抑える遺伝子網膜芽細胞腫という網膜にできる小児の癌で最初に見つかった。網膜芽細胞腫は遺伝性の癌で,両親から伝えられる一対の遺伝子の両方に異常がある場合にのみ発症し,一方が正常なら発症が抑えられる。

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デジタル大辞泉の解説

がんよくせい‐いでんし〔‐ヰデンシ〕【×癌抑制遺伝子】

の発生を抑制する機能を持つたんぱく質をつくる遺伝子。細胞の増殖抑制、損傷したDNAの修復、細胞死(アポトーシス)の誘導などに関与し、癌抑制遺伝子に異常が生じると、細胞の癌化が促進される。

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百科事典マイペディアの解説

癌抑制遺伝子【がんよくせいいでんし】

細胞が(がん)化するのを防ぐ遺伝子で,これに変異が起こると,癌細胞が増殖しやすくなる。これまでに10種類以上が見つかっている。 最初に発見されたのはRb遺伝子で,網膜芽細胞腫乳幼児の眼底に発生する悪性腫瘍)患者に,13番目の染色体の一定部分が欠けていることで見つかった。
→関連項目癌予防薬

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大辞林 第三版の解説

がんよくせいいでんし【癌抑制遺伝子】

細胞が正常であるために必要であるが、結果として癌の発生を抑えているような遺伝子。その欠失が癌発生の一因となる。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

癌抑制遺伝子
がんよくせいいでんし

細胞内にあり、癌化を促進する癌遺伝子の働きを抑えることによって癌化を抑える遺伝子。発癌には数個から10個もの癌遺伝子がかかわっているが、1個あるいは複数の癌抑制遺伝子が欠けると、急速に発癌したり、癌が悪化したりするとされる。1986年にアメリカワインバーグ博士らが、網膜細胞芽腫(がしゅ)や骨肉腫、膀胱(ぼうこう)癌などに関係する「RB遺伝子」を初めて分離し、この分野の研究を開いた。よく知られているものでは、大腸癌や乳癌に関係する「p53遺伝子」、家族性ポリポーシス患者からみつかった「APC遺伝子」がある。家族性ポリポーシスは大腸に多数のポリープができ、しかも高率で癌になる遺伝病で、この患者は第5染色体にあるAPC遺伝子の1か所に異常をもっていた。この病気の場合はAPC遺伝子の異常で発病し、癌遺伝子、さらに別の癌抑制遺伝子の異常などによって癌になることが解明されている。[田辺 功]

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