日本大百科全書(ニッポニカ) 「白川静」の意味・わかりやすい解説
白川静
しらかわしずか
(1910―2006)
立命館大学名誉教授。漢字研究者。福井県生まれ。1943年(昭和18)立命館大学法文学部漢文学科卒業後、同大学助教授、教授を務める。中国最古の字書『説文解字(せつもんかいじ)』の研究を手がけ、以後、甲骨文、金文(きんぶん)の研究に努める。長年にわたる漢字研究の成果を踏まえて、1984年『字統』、1987年『字訓』を刊行。1996年(平成8)には白川漢字学の集大成ともいえる『字通』を刊行した。ほかに『金文の世界』『甲骨文の世界』『漢字の世界』『初期万葉論』『後期万葉論』『孔子伝』『中国古代の文化』『中国古代の民俗』など多数の著書がある。1991年菊池寛賞、1996年度朝日賞を受賞。1998年文化功労者、2004年文化勲章受章。
[編集部 2018年10月19日]
『『字統』(1984・平凡社)』▽『『字訓』(1987・平凡社)』▽『『字通』(1996・平凡社)』▽『『白川静著作集』全12巻(1999~2000・平凡社)』▽『『白川静著作集別巻 第Ⅰ期 説文新義』全8巻(2002~2003・平凡社)』▽『『白川静著作集別巻 第Ⅱ期 金文通釈』全8巻10冊(2004~2006・平凡社)』▽『『白川静著作集別巻 第Ⅲ期 甲骨金文学論叢』全3巻(2008~2012・平凡社)』