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相対済令 アイタイスマシレイ

百科事典マイペディアの解説

相対済令【あいたいすましれい】

1685年以後数回にわたり発せられた幕府法令。訴訟事務停滞を理由に,既往の金銭貸借に関する訴訟(金公事(くじ))を受理せず,当事者同士の相対に任せたもの。特に1719年のものは,今後の貸借の訴訟も全部取り上げないとしたため,旗本御家人踏倒しが続き事実上の棄捐(きえん)となった。

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世界大百科事典 第2版の解説

あいたいすましれい【相対済令】

江戸時代,金銀貸借・売掛金などに伴う紛争の訴訟(金公事(かねくじ))は受理しないから,当事者が相対で処理するようにという法令。数度にわたって出されているが,1719年(享保4)11月のものがもっとも有名。江戸時代債権・債務など私権にもとづく訴訟にたいする幕府の扱いは,その種類によって差異があった。いまそれらを訴権(訴訟請求権)の強弱によって分けると,(1)仲間事,(2)金公事,(3)本公事となる。

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大辞林 第三版の解説

あいたいすましれい【相対済令】

江戸時代、金銀の貸し借りに関する訴訟はすべて当事者間で解決するように定めた法令。負債にあえぐ旗本・御家人の救済策。1661年から1843年までに九回発令。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

相対済令
あいたいすましれい

江戸時代、金銀貸借、売掛金などに伴う訴訟に公権力は関与しないとして、相対(当事者同士)で解決するよう命じた法令。債権そのものの消滅を意味する棄捐(きえん)令と区別される。相対済令は、1661年(寛文1)から1843年(天保14)に至るまで8回出されている。しかし、これらの多くは過去の債権に関する訴権を否定したにすぎず、明確に相対で済ませと命じているのは、1702年(元禄15)、1719年(享保4)、1746年(延享3)の3法令だけである。なかでも享保(きょうほう)4年令は、適用範囲に限定を設けず、しかも過去の債権のみならず、将来発生すべき債権についても、いっさいの訴権を認めないとした唯一のものであったが、1729年(享保14)金融不円滑などを理由に廃止された。[曽根ひろみ]

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