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磁気増幅器 じきぞうふくき

大辞林 第三版の解説

じきぞうふくき【磁気増幅器】

強磁性体の磁化の飽和性を利用した電流の増幅器。

出典 三省堂大辞林 第三版について 情報

百科事典マイペディアの解説

磁気増幅器【じきぞうふくき】

磁性体の磁化特性を利用した増幅器。直流の制御電流を流すコイルと,交流電源および負荷に接続されるコイルとが共通の磁心をもつ構造よりなり,制御電流によりコイルのインダクタンスを変化させ,交流の負荷に,増幅された出力を得る装置。
→関連項目アンプパーマロイ

出典 株式会社日立ソリューションズ・クリエイト百科事典マイペディアについて 情報

日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

磁気増幅器
じきぞうふくき
magnetic amplifier

磁気を使って信号を増幅する電力増幅器の一種。マグアンプともよばれる。直流保磁力が小さく、微分透磁率の高い、角形磁化特性をもつ磁性材料(たとえばモリブデンパーマロイ、スーパーマロイ、ニッケル鉄合金、フェライト、冷間圧延ケイ素鋼帯など)の磁心に制御巻線と負荷巻線とを巻く。そして制御巻線に直流電流を流すと、その大きさに応じて磁心の磁化状態が変化するため、交流電源と直列に接続された負荷巻線のインダクタンスが変化して負荷電流が調整される。このような電磁機器を可飽和リアクトルとよぶ。可飽和リアクトルに整流器その他の回路素子を組み合わせて増幅作用や制御作用を行わせる装置を磁気増幅器という。磁気増幅器には可飽和リアクトル、外部帰還形、自己帰還形、特殊形など各種の回路があり、構造が堅牢(けんろう)で信頼性が高く、計測・制御・電力の各分野にわたって多用されていた。しかし、反面、速応性に劣り、出力当りの容積が過大で、所要の制御電力が大きいなどの理由から、1970年代以降しだいに半導体素子を用いた回路に置き換えられ、現在ではほとんど使用されていない。[塩谷巳律雄・森本雅之]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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