コトバンクはYahoo!辞書と技術提携しています。

禁治産者 きんちさんしゃ

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

禁治産者
きんちさんしゃ

心神喪失の常況にあるで,一定の利害関係人からの申し立てにより家庭裁判所禁治産宣告を言い渡した者。1999年の民法改正までの制限行為能力者の一種(→行為能力)。改正により禁治産者という呼称は廃止され,成年被後見人と呼ばれることとなった(→成年後見制度)。

出典|ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について | 情報

百科事典マイペディアの解説

禁治産者【きんちさんしゃ】

民法7条以下に定められていた制度であるが,1999年12月の改正により成年後見制度に改められ(2000年4月施行),従来の禁治産者は〈成年被後見人〉と改称された。
→関連項目公民権停止心神喪失精神鑑定被選挙権補助

出典|株式会社日立ソリューションズ・クリエイト百科事典マイペディアについて | 情報

世界大百科事典 第2版の解説

きんちさんしゃ【禁治産者 interdit[フランス]】

取引行為のなかには,不動産や株式の売買などのようにむずかしいものから日用品の購入に至るまで,種々のものがある。ところが,なんらかの継続的な精神的欠陥のため,どんなにやさしい取引行為であっても,これを行うことが通常は困難であるというほどに重症の者,すなわち,〈心神喪失ノ常況〉にある者(民法7条)も時に見いだされる。このような者を社会生活の犠牲にすべきでないとして,フランス民法上の禁治産制度(1968年に改正されるまでの489条以下)にならって設けられたのが,この制度である。

出典|株式会社日立ソリューションズ・クリエイト世界大百科事典 第2版について | 情報

大辞林 第三版の解説

きんちさんしゃ【禁治産者】

家庭裁判所から禁治産の宣告を受けた者。後見人が財産上の行為について代理権をもった。

出典|三省堂大辞林 第三版について | 情報

日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

禁治産者
きんちさんしゃ

1999年(平成11)の民法改正(2000年4月1日施行)で導入された成年後見制度の前に設けられていた禁治産・準禁治産宣告制度の下で、「禁治産者」は「心神喪失の常況」(精神に障害があって、ときに正常に復することはあっても、おおむね正常な判断能力を欠く状態)にあるため、家庭裁判所から禁治産の宣告を受け、まだその宣告が取り消されていない者をさしていた。新制度導入に伴い、差別的な印象を与える「禁治産者」という表現は、すべての関係法律において「成年被後見人」という用語に改められた。また、民法条文中の「心神喪失の常況」という用語も「事理を弁識する能力を欠く常況」と改められた。[池尻郁夫・編集部]

出典|小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について | 情報 凡例

禁治産者の関連キーワード利益相反行為後見(法律)準禁治産者法定代理人成年後見人訴訟能力被保佐人被補助人無能力者心神耗弱代理権付加刑保佐人詐術

今日のキーワード

明鏡止水

《「荘子」徳充符から》曇りのない鏡と静かな水。なんのわだかまりもなく、澄みきって静かな心の状態をいう。「明鏡止水の心境」...

続きを読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android

禁治産者の関連情報