笹竜胆(読み)ササリンドウ

デジタル大辞泉 「笹竜胆」の意味・読み・例文・類語

ささ‐りんどう〔‐リンダウ〕【×胆】

リンドウ別名。葉の形が笹に似ているところからいう。 秋》
紋所の名。リンドウの葉を下向きに5枚並べ、上に花を三つ置いた形のもの。村上源氏定紋

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精選版 日本国語大辞典 「笹竜胆」の意味・読み・例文・類語

ささ‐りんどう‥リンダウ【笹龍胆】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 紋所の名。龍胆(りんどう)の葉を笹の葉のように五葉並べ、その上方に花を三つ並べたもの。俗に、清和源氏、村上源氏の定紋とされる。
    1. [初出の実例]「いのししに笹りんどうのゑふを立て」(出典:雑俳・柳多留‐一二(1777))
  3. 植物りんどう(龍胆)」の異名。《 季語・秋 》 〔大和本草(1709)〕
  4. 植物「からたちばな(唐橘)」の異名。〔重訂本草綱目啓蒙(1847)〕
  5. 植物「やぶみょうが(藪茗荷)」の異名。〔重訂本草綱目啓蒙(1847)〕

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「笹竜胆」の意味・わかりやすい解説

笹竜胆
ささりんどう

竜胆の花に葉をあしらった模様または家紋。その葉が笹に似ているところからこの名称がおこったものであるが、元来、竜胆と笹の合成模様ではない。通常、葉を笹のように5葉並べ、その上に花を三つ添えた形式をとる。これは清和(せいわ)源氏の家紋と伝えられるが、確証はない。1390年(元中7・明徳1)に奉納された、熊野速玉(はやたま)大社直衣(のうし)(国宝古神宝のうち)にみられる竜胆唐草は、笹竜胆に近い形式である。

村元雄]

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動植物名よみかた辞典 普及版 「笹竜胆」の解説

笹竜胆 (ササリンドウ)

植物。リンドウ科多年草,園芸植物,薬用植物。リンドウの別称

笹竜胆 (ササリンドウ)

植物。ヤブコウジ科の常緑低木,園芸植物。カラタチバナの別称

笹竜胆 (ササリンドウ)

植物。ショウガ科の多年草,薬用植物。ハナミョウガの別称

笹竜胆 (ササリンドウ)

植物。ツユクサ科の多年草。ヤブミョウガの別称

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