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筑摩山地 ちくまさんち

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

筑摩山地
ちくまさんち

新潟県西部から長野県中部にまたがる南北方向の山地。狭義には北の妙高山,南の八ヶ岳の火山群を除く。南は諏訪湖北方の和田峠付近から,北は犀川の支流裾花川まで延び,東方は千曲川,西側は松本盆地で境される。新第三紀層の緑色凝灰岩頁岩,砂岩,礫岩からなり,南部には標高 2000m前後の高峰があるが,北半は高度を減ずる。山頂部は平坦。犀川が嵌入蛇行して河岸段丘を形成し,山清路などの峡谷美も見られる。中央部の聖高原(ひじりこうげん),南部の美ヶ原は観光保養地。和田峠,武石峠,保福寺峠,地蔵峠,猿ヶ馬場峠など,東西の横断路にあった歴史的な峠道が残っている。

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世界大百科事典 第2版の解説

ちくまさんち【筑摩山地】

長野県のほぼ中央に位置する標高1000~2000mの山地。南から北へ鉢伏山(1929m),美ヶ原(王ヶ頭(おうがとう),2034m),四阿屋(あずまや)山(1387m),聖(ひじり)山(1447m)など,おもに第三紀層からなる山々が並ぶ。中心の美ヶ原周辺にはなだらかな小起伏面が発達し,各種の高山植物,ツツジ,スズランなどが群生しており,冬はスキーの適地となる。松本・上田両盆地はこの山地によって隔てられるため,扉,武石,三才山,保福寺などいくつかの峠が開かれ,これらの峠を通る道路は古くから重要な役割を果たしてきた。

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日本の地名がわかる事典の解説

〔長野県〕筑摩山地(ちくまさんち)


長野県中部、千曲(ちくま)川と犀(さい)川の間を占める山地。南東は蓼科(たてしな)山・八ヶ(やつが)岳などの火山群に続き、南西側は諏訪(すわ)湖から流れ出る天竜(てんりゅう)川で赤石(あかいし)山脈(南アルプス)と、天竜川支流・小野(おの)川の谷で木曽(きそ)山脈(中央アルプス)と限られる。古くから長野県を東西に分ける難所で、重要な峠が多い。北から南へ徐々に高度を増し、武石(たけし)峰(標高1973m)などを経て標高約2000mの準平原状をなす美ヶ原(うつくしがはら)に達する。美ヶ原から塩尻(しおじり)峠にかけては八ヶ岳中信(ちゅうしん)高原国定公園に属する。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

筑摩山地
ちくまさんち

長野県中央部を南北に走る山地で、千曲(ちくま)川流域と梓(あずさ)川・高瀬(たかせ)川流域を分ける。北部は裾花(すそばな)川によって戸隠(とがくし)火山群と境し、南部は和田峠によって蓼科(たてしな)、八ヶ岳(やつがたけ)火山連峰と画される。1200~1500メートルの丘陵性地形が大部分で、標高は南が高く、鉢伏(はちぶせ)山(1929メートル)、美ヶ原(うつくしがはら)、武石峰(たけしみね)(1973メートル)などの山々があり、北方へいくにしたがって高度を減じている。北部を犀(さい)川が先行性河川として横断し、深い侵食谷を形成する。八ヶ岳中信高原国定公園の一部。
 筑摩山地は長く交通上の大きな障壁をなし、上田・長野盆地と松本・諏訪(すわ)盆地を結ぶ古代から中世の東山道(とうさんどう)保福寺(ほふくじ)峠、近世の中山道(なかせんどう)和田峠は難所として知られ、三才山(みさやま)、新和田の道路トンネル、JR篠ノ井(しののい)線の冠着(かむりき)トンネルなども難工事であった。[小林寛義]

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