粃・秕(読み)しいな

精選版 日本国語大辞典 「粃・秕」の意味・読み・例文・類語

しいな しひな【粃・秕】

〘名〙
① からばかりで実のない籾(もみ)。十分にみのっていない籾。しいだ。しいなし。しいなせ。しいら。〔色葉字類抄(1177‐81)〕
草木果実のよくみのっていないもの。転じて、中身の欠けているもの。からっぽのもの。価値のないもの。
咄本・鹿の巻筆(1686)四「いかつがましく荷を取出し見せるに、みな名聞念仏にて、三駄ながら粃(シイナ)なり」

しいだ しひだ【粃・秕】

〘名〙 =しいな(粃)〔観智院本名義抄(1241)〕

しいなし しひなし【粃・秕】

〘名〙 =しいな(粃)〔観智院本名義抄(1241)〕

しいなせ しひなせ【粃・秕】

〘名〙 =しいな(粃)〔十巻本和名抄(934頃)〕

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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