紀伊山地の霊場と参詣道

朝日新聞掲載「キーワード」の解説

紀伊山地の霊場と参詣道

対象となる霊場は、吉野山から大峰山一帯の「吉野・大峯」、和歌山県の「高野山」「熊野三山」の3カ所。ほかに吉野山と熊野(熊野本宮大社)を結ぶ山岳の修行道「大峯奥駈道(おくがけみち)」、各地から熊野に向かう熊野古道(中辺路〈なかへち〉、伊勢路〈いせじ〉など)を含む。熊野古道のうち、高野山と熊野を結ぶ「小辺路」が県内を通る。

(2014-07-05 朝日新聞 朝刊 奈良1 1地方)

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世界遺産詳解の解説

きいさんちのれいじょうとさんけいみち【紀伊山地の霊場と参詣道】

2004年に登録された日本の世界遺産(文化遺産)で、奈良県、三重県、和歌山県の3県にまたがる、紀伊山地にある。修験道の拠点「吉野・大峯」、熊野信仰の中心地「熊野三山」、真言密教の根本道場「高野山」の三大霊場と、これらの霊場を結ぶ「参詣道(巡礼路)」からなる。おもな登録物件は、吉野・大峯の吉野山、金峯山寺、大峰山寺、吉野水分神社、吉水神社、金峯神社、熊野三山の熊野本宮大社、熊野速玉大社熊野那智大社青岸渡寺、那智大滝、補陀洛山寺那智原始林。高野山の金剛峯寺丹生都比売神社、慈尊院、丹生官省符神社。参詣道の大峯奥駈道、熊野参詣道(小辺路、中辺路、大辺路、伊勢路)、高野山町石道。神道と仏教が結びついた神仏習合思想をよく表していて、自然環境とともに文化的景観を形成し、その景観が1000年以上にわたり保存されてきたことなどが評価され、世界遺産に登録された。◇英名はSacred Sites and Pilgrimage Routes in the Kii Mountain Range

出典 講談社世界遺産詳解について 情報

事典 日本の地域遺産の解説

紀伊山地の霊場と参詣道

(三重県尾鷲市;三重県熊野市;三重県度会郡大紀町;三重県北牟婁郡紀北町;三重県南牟婁郡御浜町;三重県南牟婁郡紀宝町;奈良県五條市;奈良県吉野郡吉野町;奈良県吉野郡黒滝村;奈良県吉野郡天川村;奈良県吉野郡野迫川村;奈良県吉野郡十津川村;奈良県吉野郡下北山村;奈良県吉野郡上北山村;奈良県吉野郡川上村;和歌山県新宮市;和歌山県田辺市;和歌山県伊都郡かつらぎ町;和歌山県伊都郡九度山町;和歌山県伊都郡高野町;和歌山県西牟婁郡白浜町;和歌山県西牟婁郡すさみ町;和歌山県東牟婁郡那智勝浦町)
世界遺産」指定の地域遺産(2004(平成16)年)。
「紀伊山地の霊場と参詣道」は、奈良県、三重県、和歌山県の3県にまたがる、紀伊山地にある。標高1000m~2000m級の山脈が連なる山岳地帯で、6世紀に仏教が伝来した以降、紀伊山地は真言密教を始めとする山岳修行の場となった。特有の地形及び気候、自然環境に根ざして育まれた多様な信仰の形態を背景として、「吉野・大峯」「熊野三山」「高野山」と呼ばれる三大霊場とそれらを結ぶ「参詣道」が形成された。登録物件は、吉野山、吉野水分神社、金峯神社(きんぷじんじゃ)、金峯山寺(きんぷせんじ)、吉水神社、大峰山寺、熊野本宮大社、熊野速玉大社、熊野那智大社、青岸渡寺(せいがんとじ)、那智大滝、那智原始林、補陀洛山寺、丹生都比売神社(にゅうつひめじんじゃ)、金剛峰寺、慈尊院、丹生官省符神社(にうかんしょうふじんじゃ)、大峰奥駈道、熊野参詣道中辺路、熊野参詣道小辺、熊野参詣道大辺路、熊野参詣道伊勢路、高野山町石道である

出典 日外アソシエーツ「事典 日本の地域遺産」事典 日本の地域遺産について 情報

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