出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報
奈良県吉野郡吉野町に鎮座。後醍醐(ごだいご)天皇、楠木正成(くすのきまさしげ)、宗信(そうしん)(真遍)法印を合祀(ごうし)する。もと金峯山寺(きんぷせんじ)の僧坊吉水院で、1336年(延元1・建武3)12月後醍醐天皇は吉野へ行幸(「天野山金剛寺古記写」)、ここを行宮(あんぐう)とした。後醍醐天皇没後、後村上(ごむらかみ)天皇は先帝の像を刻み、吉水院へ奉安し追福を祈ったという。江戸期になり本居宣長(もとおりのりなが)はこの地を訪れ、この像について記している(『菅笠(すげがさ)日記』)が、現在は吉野神宮の御神体として祀(まつ)られている。明治初年に廃寺となり、1875年(明治8)に吉水神社と改称した。元僧坊は単層入母屋(いりもや)造・檜皮葺(ひわだぶ)きで国の重要文化財。当地には1185年(文治1)11月に源義経(よしつね)が一時滞在したことがあり(『吾妻鏡(あづまかがみ)』)、現に後醍醐天皇玉座と伝える間とともに、義経潜居の間がある。例祭は9月27日。宝物には、御消息(ごしょうそく)紙本墨書(後醍醐天皇宸筆(しんぴつ)、国重文)、伝源義経所用色々威(いろいろおどし)腹巻(国重文)をはじめ後醍醐天皇関係の古文書、武具、楽器など貴重なものが多い。
[平泉隆房]
出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報
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