(読み)レン

デジタル大辞泉 「練」の意味・読み・例文・類語

れん【練】[漢字項目]

[音]レン(呉)(漢) [訓]ねる
学習漢字]3年
生糸や生絹をねる。ねりぎぬ。「練糸素練
手を加えて質をよくする。心身や技を鍛える。「練習練兵練磨教練訓練試練修練水練精練洗練鍛練
なれてうまくなる。ねれる。「練達熟練老練
(「」の代用字)こねる。ねり固める。「練炭練乳

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精選版 日本国語大辞典 「練」の意味・読み・例文・類語

れん【練】

  1. 〘 名詞 〙
  2. ねり糸。また、ねり絹。
    1. [初出の実例]「雫もよよとしただる餈(もち)を、手にて持ち向ふの方ゑをしやり、相引に牽てたたんとす。餈たなびいて練(レン)をひきたる如し」(出典:随筆・孔雀楼筆記(1768)四)
    2. [その他の文献]〔礼記‐檀弓上〕
  3. きたえること。訓練すること。
    1. [初出の実例]「心胆の剛と筋力の強と武芸の練とは人々の最も尊賞する所にして」(出典:日本開化小史(1877‐82)〈田口卯吉〉二)

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普及版 字通 「練」の読み・字形・画数・意味


常用漢字 14画

(旧字)
人名用漢字 15画

[字音] レン
[字訓] ねりぎぬ・ねる・よなげる

[説文解字]
[金文]

[字形] 形声
声符は柬(かん)。柬に(れん)の声がある。〔説文〕十三上に「(ね)りたる(きぬ)なり」、また〔玉〕に「(あら)ふなり」とあり、熱して糸を柔らかにすることをいう。〔周礼、考工記〕に「絲の法」があり、〔周礼、天官、染人〕に「暴(ばくれん)」のことをしるしている。それより練習・練磨など、習練の意となる。

[訓義]
1. ねりぎぬ。
2. ねる、ねやす、よなげる、あらう。
3. きたえる、なれる。
4. えらぶ。
5. 喪服の名。十三月目に服する白のねりぎぬの喪服、またその祭。

[古辞書の訓]
和名抄 沼(ねりぎぬ)〔名義抄 ネル・エラブ・ナラフ・ネリギヌ・ネリイト・ソナフ 〔字鏡集〕 ナラフ・ネリイト・ネリギヌ・イトスヂ・エラブ・ソナフ・ツラヌ

[語系]
(錬)・lianは同声。水を以てするを、火を以てするを、糸に加えることを、金属に加えるをという。柬は(ふくろ)にものを入れる形である。

[熟語]
練衣練鋭・練絵・練核練覈練簡・練冠練究・練行練句・練軍・練祭・練材・練士・練糸・練字・練事練悉・練日・練実・練手・練習・練熟練祥・練精・練石・練素・練卒練択・練達練衲・練・練波練帛・練武・練服・練兵・練要
[下接語]
衣練・浣練・簡練・教練・訓練・考練・校練・皎練・皓練・細練・試練・手練・修練・習練・熟練・水練・精練・製練・洗練・選練・素練・組練・綜練・操練・練・達練・調練・通練・討練・白練・暴練・飛練・被練・匹練・兵練・未練・老練

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