(読み)カケリ

デジタル大辞泉 「翔」の意味・読み・例文・類語

かけり【×翔】

の働き事の一。修羅物戦闘苦患くげん狂女物狂乱のさまなど興奮状態を表す。また、その囃子はやし大鼓小鼓に笛をあしらう。
歌舞伎下座音楽の一。1が転じたもの。大鼓・小鼓に能管を吹き合わす。物狂いの登場、時代物の武将の急な出入り合戦の立ち回り、だんまりなどに使用。かけいり。
連歌俳諧で、趣向や表現に鋭い働きが感じられること。
「句の―、事あたらしさ、まことに秀逸の句なり」〈去来抄・先師評〉

しょう【翔】[漢字項目]

人名用漢字] [音]ショウ(シャウ)(漢) [訓]かける とぶ
羽を広げて飛ぶ。空高く飛ぶ。「滑翔飛翔
[名のり]さね

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

普及版 字通 「翔」の読み・字形・画数・意味


人名用漢字 12画

(旧字)
12画

[字音] ショウ(シャウ)
[字訓] とぶ・かける

[説文解字]

[字形] 形声
声符は羊(よう)。羊に庠・(祥)(しよう)の声がある。〔説文〕四上に「回飛するなり」とあり、鳥が羽をひろげて、ゆるく飛びめぐることをいう。〔礼記、曲礼上〕に「室中には(はし)らず」とあり、翔は堂上の儀礼のときの歩きかたで、〔論語、郷党〕に「趨すること如(よくじよ)たり」とみえる。翔(こうしよう)は畳韻連語。〔詩、風、清人〕に「河上す」というのは、敵軍の示威行動を冷評する語である。

[訓義]
1. とぶ、とびめぐる、かける、かけめぐる。
2. さまよう、あそぶ、ふるまう。
3. 詳と通じ、つまびらか、つつしむ。

[古辞書の訓]
名義抄 カケル・フルマフ・アブク・アガル・トブ 〔字鏡集〕 ホフク・アガル・テフル・カケル・フルマフ・トブ・ハネノス・カヒナシ・メグル

[語系]
ziang、相siang、また逍siも声が通ずるところがある。それで翔・相羊(しようよう)・逍遥は、みな意味の似ている形況の語である。

[熟語]
翔逸・翔詠・翔華・翔回翔起翔貴・翔禽・翔空・翔洽・翔翔実・翔手・翔驟・翔集・翔翔・翔趨翔走翔鳥翔天・翔畋翔舞・翔風翔歩翔羊翔踊・翔佯・翔翼翔竜
[下接語]
安翔・雲翔・遠翔・回翔・滑翔・驚翔・群翔・孤翔・高翔・翔・趨翔・南翔・飛翔・奮翔・鳴翔・遊翔・羊翔

出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報

デジタル大辞泉プラス 「翔」の解説

日本フットサルリーグに参加するフットサルクラブ、名古屋オーシャンズのチームマスコット。

出典 小学館デジタル大辞泉プラスについて 情報

367日誕生日大事典 「翔」の解説

翔 (しょう)

生年月日:1958年6月8日
昭和時代;平成時代のロック歌手

出典 日外アソシエーツ「367日誕生日大事典」367日誕生日大事典について 情報

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