耿耿(読み)コウコウ

デジタル大辞泉 「耿耿」の意味・読み・例文・類語

こう‐こう〔カウカウ〕【××耿】

[ト・タル][文][形動タリ]
光が明るく輝くさま。
洋灯ランプが―と輝いて居る」〈独歩・忘れえぬ人々〉
気にかかることがあって、心が安らかでないさま。
うたた―としんすみ…眠りも得やらず」〈逍遥・内地雑居未来之夢〉
[類語]燦燦さんさん明るい明明あかあかうらうら燦然さんぜん皓皓こうこう煌煌こうこう明明めいめい燦爛さんらん爛爛炯炯けいけいかんかんまばゆいまぶしいくら目眩めくるめぎらぎらぴかっとぴかりぴかぴかきらりきらきらぎらりてかてかてらてらちらちらちかちか

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精選版 日本国語大辞典 「耿耿」の意味・読み・例文・類語

こう‐こう カウカウ【耿耿】

〘形動タリ〙
① 光の明るいさま。きらきら光っているさま。
菅家文草(900頃)四・残燈「耿々寒燈夜読書、煙嵐度牗欲何如
※忘れえぬ人々(1898)〈国木田独歩〉「未だ洋燈(ランプ)が耿々(カウカウ)と輝いて居る」 〔謝朓‐暫使下都夜発新林至京邑詩〕
② 心が安らかでないさま。かたく思っていることがあって忘れられないさま。また、思っていることがあって、寝られないさま。
※新撰万葉(893‐913)上「蕤賓怨婦両眉低。耿々閨中待暁鶏
※実説艸平記(1950)〈内田百〉一八「耿耿(カウカウ)たる反逆精神」 〔詩経‐邶風・柏舟

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普及版 字通 「耿耿」の読み・字形・画数・意味

【耿耿】こうこう(かうかう)

目がさえて寝られない。〔詩、風、柏舟〕耿耿として寐(い)ねられず 隱憂るが如し

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