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職事 しきじ

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

職事
しきじ

(1) 令制では,職務を定めてある官,またはその官についている人をいう。 (2) 令外官である蔵人 (くろうど) の別称。蔵人頭以下,五位,六位蔵人をさしていう。また院や摂関,大臣家などにも朝廷の職事にならってこれをおいた。

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デジタル大辞泉の解説

しき‐じ【職事】

《職務・仕事、あるいは事務を執る者の意から》
蔵人頭(くろうどのとう)と五位・六位の蔵人の総称。
親王家摂関家蔵人所侍所などの職員。
職事官」の略。

しょく‐じ【職事】

しきじ(職事)

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世界大百科事典 第2版の解説

しきじ【職事】

日本古代の律令官制にかかわる用語。令条では二つの用法がある。第1の用法は,〈職事修理(しきじおさまりおさまる)〉〈職事粗理(しきじあらあらおさまる)〉などと用いられ,一定の執掌・職務内容をさす。第2の用法は,その一定の執掌をもつ官,またはその官に就任している人をさし,中央諸官庁および大宰府・諸国司などの主要な官人たちである四等官(しとうかん)・品官(ほんかん)をいう。職事官ともよばれ,官位相当規定の対象である。

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大辞林 第三版の解説

しきじ【職事】

律令制で、官位相当を有する官。または、それに任ぜられている者。職事官。 ↔ 散位
蔵人所くろうどどころの頭とうと、五位・六位の蔵人の総称。
親王・女院・摂関家などの蔵人所・侍所の職員。
組織・団体において、実務を担当する者。

しょくじ【職事】

職として従事する仕事。 「朋友と共に-を勉め/西国立志編 正直」 → しきじ

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

職事
しきじ

(1)大宝令(たいほうりょう)・養老(ようろう)令において、官位令に官位相当が定められている官職に任じている者を職事官という。位階をもつが官職には任じていない散官(散位)に対する概念。職事の主体は内外諸司の主典(さかん)以上であるが、別勅・才伎(さいぎ)の長上(ちょうじょう)も職事官と同じ待遇を受ける場合がある。また女官の場合、後宮諸官司の掌(しょう)以上を職事という。(2)平安時代以降、蔵人頭(くろうどのとう)および五位・六位の蔵人を職事と称し、彼らが宮中の儀式において事務を執り行う場合、これを「奉行(ぶぎょう)の職事」といった。(3)また親王家・摂関家などに置かれた蔵人所にも、別当の下に職事があり、(4)荘園(しょうえん)制のもとでの荘官の一種としても職事(職仕・職士)がある。[吉岡眞之]
『和田英松・所功校訂『新訂官職要解』(講談社学術文庫)』

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世界大百科事典内の職事の言及

【後宮】より

…また律令支配機構に参加した女性を宮人(くうにん)と総称したが,中心は十二女司に勤務する女性らで,諸司が名に負う職掌で天皇に奉仕したが,天皇の家政機関的な性格が濃く,官位相当規定はない。諸司の掌(しよう)以上が〈職事〉,以下の女孺(によじゆ),采女(うねめ)らを〈散事〉とよぶが,男性官人に準ずる給禄の准位規定(表)があり,蔵司の筆頭である尚蔵以下の地歩が推定できる。そこでは蔵司を最高に,膳・縫司がこれに次ぎ,天皇に常侍して奏請・宣伝する内侍司(ないしのつかさ)は,その次に位置したが,しだいに内侍司の地歩が上昇し,蔵司と肩を並べるに至った。…

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