臭化カリウム(読み)しゅうかカリウム(英語表記)potassium bromide

百科事典マイペディアの解説

臭化カリウム【しゅうかカリウム】

化学式はKBr。比重2.75,融点748℃,沸点1393℃。俗にブロムカリとも。塩化ナトリウムとよく似た無色結晶。写真用,医薬品(鎮静剤),赤外吸収スペクトル測定などに使用。

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世界大百科事典 第2版の解説

しゅうかカリウム【臭化カリウム potassium bromide】

化学式KBr。俗にブロムカリまたは臭剝(しゆうぽつ)(〈ぽつ〉はカリウムを意味する英語potashの略による)ともいう。無色立方晶系の結晶,岩塩型格子。融点748℃,沸点1393℃。比重2.75(25℃)。屈折率1.5594。水100gへの溶解度53.5g(0℃),65g(25℃),104g(100℃)。エチルアルコール,エーテルに難溶。飽和水溶液にエチルアルコールまたは臭化水素酸を加えて急速に結晶させると結晶ルミネセンスによる発光がみられる。

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大辞林 第三版の解説

しゅうかカリウム【臭化カリウム】

カリウムの臭化物で、白色の結晶。化学式 KBr 水に溶けやすい。写真の定着剤、鎮静剤、赤外線吸収スペクトル測定用プリズムなどに用いる。臭化カリ。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

臭化カリウム
しゅうかかりうむ
potassium bromide

カリウムと臭素の化合物。俗にブロムカリというが正しくない。天然の鉱物中にもみいだされるが、工業的には臭素を水酸化カリウム水溶液と反応させて製造する。
  3Br2+6KOH
   ―→5KBr+KBrO3+3H2O
副生する臭素酸カリウムの分離には、冷却して結晶化する方法がとられるが、一部母液に残留するものは、二酸化硫黄(いおう)で還元して臭化カリウムに変えられる。このほか、臭化水素と水酸化カリウムを混合、反応させる方法も用いられる。白色結晶性の固体。水によく溶け、アルコールにも溶ける。単結晶は可視部から波長25マイクロメートルまでの赤外線に対して透明なので、赤外線分光測定用のプリズムや錠剤の媒質として多用される。また、写真用臭化銀の製造原料、現像液、化学用試薬、神経鎮静剤に使用される。[鳥居泰男]

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精選版 日本国語大辞典の解説

しゅうか‐カリウム シウクヮ‥【臭化カリウム】

〘名〙 (カリウムはKalium) カリウムの臭化物。化学式 KBr 等軸晶系、無色の結晶。水酸化カリウムの熱水溶液に臭素を作用させて得られる。生体内で大脳皮質の中枢の興奮抑制作用をもつ。写真用臭化銀現像液の原料、試薬、鎮静睡眠薬などに用いる。ブロムカリ。臭剥(しゅうぽつ)。臭化カリ。臭素カリウム。

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