新撰 芸能人物事典 明治~平成 「豊嶋弥左衛門」の解説
豊嶋 弥左衛門
テシマ ヤザエモン
- 職業
- 能楽師(金剛流シテ方)
- 肩書
- 重要無形文化財保持者(能シテ方)〔昭和52年〕
- 本名
- 豊嶋 弥平(テシマ ヤヘイ)
- 別名
- 前名=豊嶋 一(テシマ ハジメ)
- 生年月日
- 明治32年 5月1日
- 出生地
- 広島県
- 経歴
- 高安流ワキ方・豊嶋一松の長男に生まれ、男兄弟6人全員が能楽師となる。明治37年「鞍馬天狗」の花見で初舞台、大正元年「猩々」で初シテ。2年京都に出て金剛謹之輔に入門し、豊嶋一を名乗る。謹之輔没後は初代金剛巌に師事する。12年一時広島に帰郷、翌年にかけて、兄弟6人で演能旅行をする。昭和4年独立。20年父、弟3人を失う。23年追善能で家名の弥左衛門を襲名。32年から日本能楽会会員。38年後援会・豊春会発足。52年人間国宝の認定を受け、同年京都市文化功労者に選ばれた。代表的な舞台に「野宮」「融」「雪」「殺生石」「泰山府君」「半蔀」など。著書に「弥左衛門芸談」がある。
- 受賞
- 勲四等旭日小綬章 芸術祭賞大賞〔昭和47年〕「雪」,芸術祭賞優秀賞〔昭和48年〕「望月」,京都市文化功労者〔昭和52年〕
- 没年月日
- 昭和53年 1月3日 (1978年)
- 家族
- 父=豊嶋 一松(高安流ワキ方),二男=豊嶋 三千春,弟=豊嶋 豊,豊嶋 十郎
出典 日外アソシエーツ「新撰 芸能人物事典 明治~平成」(2010年刊)新撰 芸能人物事典 明治~平成について 情報