家族法(読み)かぞくほう

百科事典マイペディア「家族法」の解説

家族法【かぞくほう】

家族および親族の生活関係を規律する法規の全体。身分法ともいうが,封建的ニュアンスが伴うので近ごろあまり用いられない。民法親族法相続法が主要なもの。相続法は財産の移動に関するから財産法に含め,族法から除外することもある。日本の旧憲法下の家族法は制度を前提とし,封建的・身分的差別が著しかった。現行憲法は個人の尊厳と両性の本質的平等(24条)を原則とし,民法の親族法,相続法は全面的に改正され,夫婦同権などが認められた。
→関連項目私法中川善之助民法

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精選版 日本国語大辞典「家族法」の解説

かぞく‐ほう ‥ハフ【家族法】

〘名〙 民法の親族編、相続編の称。家族や親族の生活関係を規律する。財産法に対するもの。身分法。

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世界大百科事典 第2版「家族法」の解説

かぞくほう【家族法 family law】

家族法は家族に関する法である。日本の民法には,第4編親族,第5編相続があるが,欧米諸国で家族法というときは,相続法を別にして親族法だけを指し,日本でもまずその意味に使われる。しかし,日本では,相続法まで含めて,広く家族に関する法を家族法と呼ぶことも少なくない。以前から民法を財産法と身分法に大きく分けることがあったが,広義の家族法はこの身分法にあたることになる。身分法というと,封建的な身分のように古い固定的な身分とつながりのあるように見られるので,戦後は身分法の代りに家族法がよく使われている。

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世界大百科事典内の家族法の言及

【親子】より

…第2次大戦後,現行憲法の施行とともに,親子は対等独立の人格者どうしの関係として設定されたが,日本の社会組織においては社会的には親分子分関係,官僚組織などに象徴されるいわゆる〈タテ社会〉の特徴は失われていない。
[現代家族法と親子]
 現代家族法がモデルとしているのは夫婦と未成熟子からなる個別家族であり,現代の親子法はそのような親と未熟子の関係を規制の対象にする。親子法の理念はかつてのように〈家〉本位,親本位にあるのではなく,もっぱら子本位であり,子の福祉や利益の保護を目的とし,最大限にそれを尊重するところにある。…

※「家族法」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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