躍る(読み)オドル

デジタル大辞泉 「躍る」の意味・読み・例文・類語

おど・る〔をどる〕【躍る】

[動ラ五(四)]
1 飛び跳ねる。跳ね上がる。「網の中で銀鱗ぎんりんが―・る」
2 喜びや期待などで鼓動が激しくなる。わくわくする。「希望に心が―・る」「血湧き肉―・る」
3 激しく揺れ動く。「でこぼこ道で車体が―・る」
4 書いた文字などが乱れる。踊る。「手紙の字が―・っている」
[類語]躍り上がる・飛び上がる・跳ね上がる・小躍りする・飛び跳ねる・舞い上がる・跳ね上げる・跳ねる・跳ぶ・ジャンプ・跳ね返る・跳ね返す

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精選版 日本国語大辞典 「躍る」の意味・読み・例文・類語

おど・るをどる【躍・踊・跳】

  1. 〘 自動詞 ラ行五(四) 〙
  2. ① はねあがる。とびはねる。跳躍する。
    1. [初出の実例]「たまきはる 命絶えぬれ 立ち乎杼利(ヲドリ) 足摩(す)り叫び 伏し仰ぎ 胸うち嘆き」(出典:万葉集(8C後)五・九〇四)
  3. ② 激しく揺れ動く。また、すばやく動く。
    1. [初出の実例]「匏、浪上にして転(ま)ひつつ沈まず。則ち、(とくすみやか)に汎(うきヲトリ)つつ遠く流る」(出典:日本書紀(720)仁徳一一年一〇月(前田本訓))
    2. 「日光の差し込んでゐる処の空気〈略〉その中には細かい塵が躍(ヲド)ってゐる」(出典:かのやうに(1912)〈森鴎外〉)
  4. ③ (音楽に合わせて)手足、からだを動かし、身ぶり、手ぶりをしながら、リズムに合った動作をする。舞踊をする。特に、俳諧では、盆踊りについて用いられる。→躍(おどり)②。
    1. [初出の実例]「此急に有二踊事一。多氏には五度踊。大神舞人は三度踊也」(出典:教訓抄(1233)五)
    2. 「六十年踊る夜もなく過しけり」(出典:俳諧・文政句帖‐五年(1822)七月)
  5. ④ 喜び、驚き、期待、緊張などで胸がどきどきする。動悸(どうき)がはげしくなる。また、心や感情が高揚する。
    1. [初出の実例]「起上(たちあが)りは起上ったが、据ゑた胸も率(いざ)となれば躍る」(出典:浮雲(1887‐89)〈二葉亭四迷〉三)
  6. ⑤ 借金の利息が二重となる。おどり歩(ぶ)となる。
    1. [初出の実例]「借銭の利を一月に二月をどる松坂越へて」(出典:浄瑠璃・丹波与作待夜の小室節(1707頃)中)
  7. ⑥ 重なり加わる。二重になる。倍になる。「芸子が挨拶に行くと花代がおどる」
  8. ⑦ 自分の意志からではなく、他人にあやつられて行動する。他人にのせられて動く。
    1. [初出の実例]「ブウランジストのお手のものの華やかな言葉も人が踊らなくなって見れば、反って効果を裏切るのだ」(出典:ブウランジェ将軍の悲劇(1935‐36)〈大仏次郎〉この一戦)
  9. ⑧ (文字などが)乱れている。「字がおどっている」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

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