舞上る(読み)マイアガル

デジタル大辞泉 「舞上る」の意味・読み・例文・類語

まい‐あが・る〔まひ‐〕【舞(い)上(が)る】

[動ラ五(四)]
舞うようにして空中高くあがる。「ひばりが―・る」「ほこりが―・る」
浮かれていい気になる。有頂天になる。「すっかり―・って、我を忘れる」
[類語](1躍り上がる躍る飛び上がる跳ね上がる小躍りする飛び跳ねる撥ね上げる飛ぶ舞うかけ天翔あまがけ飛翔ひしょうする飛行する高翔こうしょうする滑翔かっしょうする飛来する・滑空する・舞い立つ舞い降りる/(2満足満悦充足飽満自足自得会心自己満足本望満ち足りる心行く堪能満喫安住安んずる甘んずる十分十全嬉しい楽しい面白い喜ばしい喜び愉快痛快結構喜悦有頂天納得慊焉けんえん三平思わしい上機嫌ご機嫌おんの字足りる足る満たす気を良くする溜飲りゅういんを下げる言うことなし気に意に適ううきうきうはうはわくわくいそいそぞくぞく

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精選版 日本国語大辞典 「舞上る」の意味・読み・例文・類語

まい‐あが・るまひ‥【舞上】

  1. 〘 自動詞 ラ行五(四) 〙
  2. 舞いながら高くあがる。ひるがえりながらあがる。
    1. [初出の実例]「青麦に羽はりの雲雀かりかねて舞あかる鷹をいかがとどめん」(出典:後京極殿鷹三百首(15C後‐16C後)雑)
  3. 風の力で物が空中にただよいあがる。
    1. [初出の実例]「箕を振る度に、空殻(しひな)の塵が舞揚って」(出典破戒(1906)〈島崎藤村〉四)
  4. 有頂天になる。調子にのっていい気になる。
    1. [初出の実例]「何処の牛の骨やら馬の骨やら知れぬ奴を、大治が頼むといふ台詞(せりふ)にまひ上(アガ)って連れて戻って」(出典:歌舞伎宿無団七時雨傘(1768)二)

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