転石(読み)テンセキ

デジタル大辞泉 「転石」の意味・読み・例文・類語

てん‐せき【転石】

転がっている石。
山腹河原などに点在する石。
[類語]石ころ石くれ小石れき石礫せきれき礫石れきせき石塊せっかい砂利じゃり砕石ごろた石つぶて玉石割り栗石さざれ石火打ち石

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精選版 日本国語大辞典 「転石」の意味・読み・例文・類語

てん‐せき【転石】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 岩石露頭を離れ、山腹や河川などに転在するもの。
    1. [初出の実例]「川は〈略〉巨大な転石の間を早瀬となって越し」(出典:野火(1951)〈大岡昇平〉八)
  3. ころがっている石。
    1. [初出の実例]「谷に落入る転石(テンセキ)の勢ひで凄まじい速度を以て其の極所に達した」(出典巖窟王(1901‐02)〈黒岩涙香訳〉四)

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「転石」の意味・わかりやすい解説

転石
てんせき
boulder

河川または氷河作用で他の場所から移動してきた巨礫。 C.ウェントウォースの粒度区分によれば粒径 256mm以上を巨礫とするが,通常粒径2~3m以上のものを転石と呼ぶことが多い。氷河によって運搬された漂礫も転石の一種日本では河川の運搬によるものが多く,円磨されて表面平滑

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岩石学辞典 「転石」の解説

転石

地表または地中にある石塊で,水や土砂で流されたために比較的滑らかな表面を有するもの[渡辺編 : 1935].

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