デジタル大辞泉 「辰」の意味・読み・例文・類語
しん【辰】[漢字項目]
1 十二支の5番目。たつ。「
2 日時。日がら。「佳辰・吉辰・生辰・誕辰・良辰」
3 日・月・星の総称。「辰宿/三辰・星辰・北辰」
[名のり]とき・のぶ・のぶる・よし



(しんぼう)などの貝の類が、足を出して動いている形。〔説文〕十四下に「震ふなり。三
、陽气動き、
電振ふ。民の農時なり。物皆生ず。乙匕(いつひ)に從ふ。匕は
(ばうたつ)(草木の芽)に象る。厂(かん)の聲」(段注本)とする。当時の五行説によって説くものである。なお「辰は
星、天時なり」と、星の名にして農祥とし、字形中の二は上の意であるという。字は蜃の象形。その貝殻は刈器として耨(くさきり)に用いられ、蜃器に対する古い信仰を生んで、祭祀にも蜃を用いた。〔周礼、地官、掌蜃〕に「祭祀には蜃
の蜃を共(供)することを掌る」とあり、〔春秋、定十四年〕「秋、天王、石
をして、來(きた)りて蜃を歸(おく)らしむ」のような例がある。西周期の金文の紀月の法に、「辰(とき)は五
に在り」のようにいうのは、辰が農時の意から、時期の意に転用されたものであろう。日月の会するところの十二次を辰といい、また星宿の名に用いる。
〕に、辱をこの部に属する。辱は蜃器をもって草を刈る意で、耕耨(こうどう)のことをいう。
・唇・
・賑・晨・震・振・娠・蜃など十七字を収める。
は社肉を蜃器に盛れて祀る。蜃器、振動の意をもつものが多い。
zji
nは同声。蜃器・蜃肉をいう。娠・振・震tji
nは声義近く、みな震動の意がある。
▶・辰
▶・辰儀▶・辰極▶・辰光▶・辰刻▶・辰砂▶・辰事▶・辰宿▶・辰象▶・辰星▶・辰精▶・辰
▶・辰
▶・辰明▶・辰夜▶・辰
▶・辰良▶出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報
十二支の第5番目。「しん」ともいい、十二支獣として竜があてられる。3月の異称として用いられるほか、時刻としても用いられ、今日の午前8時を中心とした前後2時間を「辰の刻」「辰の時」といった。方角としては東から南へ30度寄った方向をいい、東南東にあたる。南東の方角を辰巳(たつみ)(巽)というが、この辰巳の語は南東から吹いてくる強風をもいう。また江戸時代には、辰巳、辰巳の里の語は、江戸の代表的な岡(おか)場所(未公認の遊里)深川の異称でもあったが、これは深川が江戸の町の南東に位置していたことによる。なお、上方(かみがた)の粋人ことばで「辰を上げる」といえば、物を盗む、ちょろまかすことを意味した。
[宇田敏彦]
出典 占い学校 アカデメイア・カレッジ占い用語集について 情報
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