病院でもらった薬がわかる 薬の手引き 電子改訂版 の解説
速効型インスリン分泌促進剤
《ナテグリニド製剤》
スターシス(アステラス製薬)
ナテグリニド(武田テバファーマ、武田テバ薬品、武田薬品工業、日医工、マイラン製薬)
ファスティック(EAファーマ、持田製薬)
《ミチグリニドカルシウム水和物製剤》
グルファスト(キッセイ薬品工業、武田薬品工業)
グルファストOD(キッセイ薬品工業、武田薬品工業)
ミチグリニドCa・OD(江州製薬、三和化学研究所、シオノケミカル、大興製薬、辰巳化学、日本ジェネリック、富士フイルムファーマ、扶桑薬品工業、リョートーファイン)
《レパグリニド製剤》
シュアポスト(大日本住友製薬)
2型糖尿病にみられるインスリン分泌を早め、食後血糖値を改善します。また、空腹時血糖値やHbA1c値も改善します。ナテグリニド製剤は、スルホニル尿素系血糖降下剤よりも、速効かつ作用時間の短い薬です。
ナテグリニド製剤は、食事療法、運動療法、α-グルコシダーゼ阻害剤、ビグアナイド系薬剤、チアゾリジン系薬剤の治療で効果が十分でない場合に使用します。
①もっとも注意しなければならないのは低血糖(脱力感、冷や汗、ふるえ、空腹感、めまい、
食事の30分前では、食事をとる前に低血糖をおこすおそれがあるため、食前10分以内(ミチグリニドカルシウム水和物製剤は5分以内)に服用するようにします。
②
③薬によっては、下痢、
①錠剤で、1日3回、毎食直前(5~10分以内)に服用するのが原則です。ただし、1回の服用量などは、医師・薬剤師の指示を守ってください。
②あらかじめ問診の際に、持病・アレルギーなどの体質・現在使用中の薬の有無を医師に報告してください。
過去にこの薬で過敏症状をおこしたことのある人、重症ケトーシス、糖尿病性
とくにほかの糖尿病治療剤と併用すると、低血糖がおこることがあります。
肝・腎機能障害、インスリン製剤を使用中の人、虚血性心疾患、脳下垂体機能不全または副腎機能不全、下痢・嘔吐などの胃腸障害、栄養不良状態、飢餓状態、不規則な食事摂取、食事摂取量の不足または衰弱状態の人、激しい運動、大量飲酒者、高齢者などは、医師と相談してから用いてください。
③母乳で授乳中の人は、この薬を使用できない場合があるので、あらかじめ医師に相談してください。
④低血糖をおこすことがあるので、自動車運転や高所作業にたずさわる人は医師に相談してください。
⑤現在ほかの薬を使っていたり、この薬を使用中にほかの薬を使用する必要が生じたときは、必ず医師に相談してください。
とくに糖尿病用薬であるスルホニル尿素系血糖降下剤、ビグアナイド系血糖降下剤、DPP‐4阻害剤、インスリン製剤、インスリン抵抗性改善剤などと併用すると、薬によっては血糖降下剤の効果が過剰になって、低血糖がおこりやすくなります。
サリチル酸系解熱鎮痛剤、テトラサイクリン系抗生物質、βブロッカー製剤、チアジド系降圧利尿剤、副腎皮質ホルモン剤などと併用すると、薬によっては血糖降下剤の作用が強まったり弱まったりします。
出典 病院でもらった薬がわかる 薬の手引き 電子改訂版病院でもらった薬がわかる 薬の手引き 電子改訂版について 情報