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道々の者 みちみちのもの

百科事典マイペディアの解説

道々の者【みちみちのもの】

道々とは諸道,さまざまな学問や芸能のことで,〈道々の〉とは諸道に熟達した専門家たちをいった。〈道々の輩〉ともいい,職人歌合(しょくにんうたあわせ)などによると鋳物師(いもじ)・鍛冶・番匠・医師・陰陽師(おんみょうじ)・巫・念仏者・猿楽博打・海人(あま)・遊女傀儡(くぐつ)師ほか,商人・職人・芸能民・宗教者・勝負師なども合わせたさまざまな技能者を含む言葉として使われている。
→関連項目服部幸雄

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世界大百科事典 第2版の解説

みちみちのもの【道々の者】

さまざまな〈芸能〉に携わる者。〈道々の輩〉〈道々の細工〉などと同様,〈道々〉は専門の方法,方面,技術などを意味する〈道〉の畳語で,〈諸道〉ともいわれ,〈諸職〉〈職人〉〈諸芸〉〈芸能〉などの語と密接な関係にある。 こうした〈道〉の用例は〈天文・地理之道〉〈鋳銭之道〉のように古代から見いだされるが,平安時代には和歌・管絃の道,天文,陰陽(おんみよう),明法(みようぼう),文章(もんじよう),舞人の諸道など,宮廷の世界で,主として学問,芸能に即して用いられ,《源氏物語》の〈桐壺〉にも〈みちみちの才〉のような用法が見られる。

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世界大百科事典内の道々の者の言及

【漂泊民】より

…漁労民―海民,狩猟・採集民―山民,さらに芸能民,呪術者,宗教者,商工民等が,山野河海で活動し,道を通り,市で交易活動を展開する限りにおいて,彼らは漂泊民,遍歴民として姿を現すが,その根拠地においては若干の農業に携わる場合が多かった。釣糸を垂れ,網を引く海人(あま)や斧を持つ山人,遊行女婦(うかれめ)や乞食人,山林に入り,道路を遊行する(ひじり),さらに時代を下れば廻船人,塩売薬売から鋳物師(いもじ)にいたる商工民,馬借車借などの交通業者,遊女・傀儡(くぐつ)等の芸能民などは,みなそうした人々であり,11世紀に入れば,これらの人々を〈道々の輩〉(道々の者)として一括する見方も現れてくる。 しかし一方の,主として田畠を基盤に生活する農業民の場合も,その定住性はしだいに安定化の方向に向かっているとはいえ,山野河海の産物,その加工に依存する度合は大きく,定住地の移動もしばしば起こりえたのである。…

※「道々の者」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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