日本歴史地名大系 「金崎古墳群」の解説
金崎古墳群
きんざきこふんぐん
金崎古墳群
かなさきこふんぐん
出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報
出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報
島根県松江市西川津町金崎の低丘陵上にある前方後方墳2基(1,5号)と方墳9基(2~4号,6~11号)の計11基からなる古墳群。現在は1~5号墳を残すのみで,他は団地造成により消滅している。盟主墳とみられる1号墳は,全長約36mの前方後方墳で,1946年梅原末治らにより発掘され,76年に松江市教育委員会が再発掘した。葺石(ふきいし)はなく,後方部に円筒埴輪を用い,前方部で家形・人物埴輪の破片が出土した。主体部は後方部墳頂に設けた礫床を伴う長さ4m,幅・高さともに1mの割石積みの竪穴式石室。副葬品として,仿製内行花文鏡,大刀,刀子,鋤先,矛,滑石製子持勾玉および各種の玉類と多種の須恵器が出土した。特に須恵器は古い特徴をもち,器種も豊富で山陰の須恵器編年の重要な資料とされる。規模はさほどでもないが,四角い系統の古墳のみによって形成された初期の群集墳として貴重である。1957年国の史跡に指定。
執筆者:前島 己基
出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報
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