(読み)ホウ

デジタル大辞泉 「鋒」の意味・読み・例文・類語

ほう【鋒】[漢字項目]

人名用漢字] [音]ホウ(漢) [訓]ほこ ほこさき
刃物先端。ほこさき。「鋒鋩ほうぼう鋭鋒機鋒
軍隊先陣。「先鋒
物事の鋭い勢い。「鋭鋒舌鋒筆鋒論鋒

ほう【×鋒】

刃物の先のとがった部分。きっさき。また、刀。つるぎ。
「未だ他に対して―を争いしものに非ず」〈福沢学問のすゝめ

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精選版 日本国語大辞典 「鋒」の意味・読み・例文・類語

ほう【鋒】

  1. 〘 名詞 〙 刃物の先の、とがった部分。きっさき。また、刀。刀剣武器。また、軍隊。
    1. [初出の実例]「其鋒を南し金を滅し宗を滅し」(出典:日本開化小史(1877‐82)〈田口卯吉〉二)
    2. [その他の文献]〔後漢書‐遠紹伝〕

とかり【鋒】

  1. 〘 名詞 〙ほこ(矛)」の異称
    1. [初出の実例]「乱れ刃(やき)のだれ刃、すぐ刃鋒(トガリ)、大乱れ」(出典浄瑠璃新うすゆき物語(1741)上)

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普及版 字通 「鋒」の読み・字形・画数・意味


人名用漢字 15画

(異体字)
19画

[字音] ホウ
[字訓] ほさき・きっさき・つるぎ

[説文解字]

[字形] 形声
声符は(ほう)。は木の秀(ほ)つ枝に神霊の降下する意。その鋒杉の穂の形を、兵器に及ぼして鋒という。〔説文十四上に「は、兵の(たん)なり」とあり、切先の意。〔説文〕に正字とするが、鋒が字の形義にあう。

[訓義]
1. ほさき、きっさき。
2. つるぎ、ほこ、きり。
3. するどい、とがる。

[古辞書の訓]
〔新字鏡〕鋒 利(きり) 〔名義抄〕鋒 トガル・ホコ・ホコノサキ・サキ・ヒシホコ・トキサキ・キリ・ハリ・ノミ・スルドシ 〔字鏡集〕鋒 ヒシホコ・カタナ・ツルギ・サキ・ホコ・トガル・ホコノサキ・トキサキ

[熟語]
鋒蝟鋒穎鋒戈鋒鍔・鋒鋒悍・鋒気・鋒起・鋒・鋒行鋒毫・鋒矢鋒刃鋒尖鋒鏃・鋒端・鋒・鋒発・鋒・鋒・鋒利
[下接語]
英鋒・鋭鋒・戈鋒・奇鋒・揮鋒・機鋒・軍鋒・剣鋒・懸鋒・交鋒・豪鋒・挫鋒鋒・詞鋒・鍼鋒・折鋒・舌鋒・先鋒・戦鋒・銛鋒・前鋒・槍鋒・蔵鋒・談鋒・追鋒・敵鋒・踏鋒・飛鋒・筆鋒・文鋒・鋒・雄鋒・利鋒・露鋒・論鋒

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