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かぎ

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説


かぎ

谷崎潤一郎長編小説。 1956年発表。いわば人生の楽しみをし尽した思いのする 56歳の大学教授であるは,45歳になっても豊満な肉体をもつ妻郁子への思いを捨てきることはできない。しかし精神的にも肉体的にも衰え,死の予感すら覚える夫は,日記に性を享楽できる放恣な女性に妻を仕立てあげたいと書き,その日記を入れた引出しの「鍵」をわざと落しておく。その鍵を拾って夫の日記を見た妻は,夫の期待に添う意志のあることを日記に述べ夫に読む機会を与える。この異常な夫婦の心的交渉に,その娘,娘の愛人などを配し,策略駆引きのもとに展開する倒錯した性の世界が描かれる。若き日悪魔主義を唱えて文壇にはなばなしく登場した作者の官能的,耽美的な世界を円熟境地で完成した作品として高い評価を受け,海外へも広く紹介されている。


かぎ
key

の中にあるタンブラー (可動障害片) の位置を調整し,やはり錠の中にあるボルト (かんぬき) を動かして戸締りをしたり,または錠の中にあるワード (固定障害片) を避けて,ボルトを動かしたりするのに必要な道具。鍵を使って開閉する錠を箱錠といい,建具用の錠前としてはいちばん多く使われている。錠にはある特定の合鍵以外の鍵は使えないようになっている。各錠に固有の鍵のほかに特別につくられた鍵で,多数の錠を開けることができるようにしたのをマスターキーと呼んでおり,ホテルや貸事務所では,欠くことのできないものである。鍵の変化数は固定障害片の場合には4~12であるが,可動障害片となると無数に可能である。

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デジタル大辞泉の解説

かぎ【鍵/×鑰】

鉤(かぎ)と同語源》
錠(じょう)に差し込み、開閉するための金属製の道具。キー。「ドアに―をかける」
錠前そのもの。錠。
物事を理解したり、解決したりするのに最も大切な事柄。キー。「事件解決の―を握る」
紋所の名。鍵を組み合わせた文様

けん【鍵】

ピアノ・オルガン・タイプライターなどの、指先で押したりたたいたりする部分。キー。

けん【鍵】[漢字項目]

常用漢字] [音]ケン(漢) [訓]かぎ
かぎ。「関鍵
オルガン・ピアノなどのキー。「鍵盤黒鍵電鍵白鍵
手引き。かなめ。「秘鍵

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百科事典マイペディアの解説

鍵【かぎ】

(じょう)にさしこんで操作しこれを開閉する金具。(かんぬき)をはずす初歩的なものから,シリンダー錠用の複雑なものまである。マスターキーは1本で多くの錠に共用でき,ホテルの管理などに使用される。
→関連項目マスターキー

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デジタル大辞泉プラスの解説

1997年公開の日本映画。谷崎潤一郎原作の同名小説の映画化。監督・脚本:池田敏春、原作:谷崎潤一郎、脚本:白鳥あかねほか、撮影:前田米造。出演:川島なお美、柄本明、大沢樹生辻香緒里、今井健二、三谷昇、二木てるみほか。

1974年公開の日本映画。谷崎潤一郎原作の同名小説の2度目の映画化。監督・脚本:神代辰巳、原作:谷崎潤一郎、撮影:姫田真左久。出演:観世栄夫、荒砂ゆき、渡辺督子、河原崎建三加藤嘉、安藤繁子、絵沢萠子ほか。

1983年公開の日本映画。谷崎潤一郎原作の同名小説の3度目の映画化。監督・脚本:木俣堯喬、原作:谷崎潤一郎、撮影:伊東英男。出演:松尾嘉代、田口由緒、江上真吾、渡辺文雄山谷初男、永井秀明、原知佐子ほか。

1959年公開の日本映画。英題《Odd Obsession》。監督・脚色市川崑、原作:谷崎潤一郎、脚色:和田夏十ほか、撮影:宮川一夫。出演:京マチ子、叶順子、仲代達矢中村鴈治郎北林谷栄菅井一郎、倉田マユミほか。ゴールデングローブ賞外国語映画賞、カンヌ国際映画祭審査員賞受賞。

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世界大百科事典 第2版の解説

かぎ【鍵 key】

戸,引出し,箱などに取りつけ,差しかためて,しまりとする器具を錠あるいは錠前lockといい,これを開閉する具を鍵という。一対で用いられ,一般に〈鍵をかける〉などというように両者は混同されることが多い。錠の起源は古く,現存するもののうち最古のものはニネベの宮殿址から発見された木製の錠である。今日でも雨戸などに使われている〈さる〉や閂(かんぬき)などの木製の差込み棒も,単純な形式の錠であり,この原理は西洋も東洋もかわらない。

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大辞林 第三版の解説

かぎ【鍵】

〔「鉤かぎ」と同源〕
じようの穴に差し込んで、戸や箱の蓋ふたなどを開閉するための器具。キー。 「 -をかける」
じよう。 「玄関に-をつける」
事件や問題を解決するための、重要な手がかり。キー-ポイント。 「事件解決の-を握っている」

けん【鍵】

ピアノ・オルガン・タイプライターなどで、機械的または電気的な作動を起こさせるために、指でたたく、または押す一つ一つの部分。キー。
管楽器の音孔を操作する装置。

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家とインテリアの用語がわかる辞典の解説

かぎ【鍵】

錠(じょう)の穴に入れて、開閉を操作する器具。

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世界大百科事典内のの言及

【キー】より

…円形断面の軸に歯車あるいはベルト車などの軸とともに回転する部品を固着するために用いられる機械要素。両者の間に差し込む一種のくさびであり,軸と軸穴部の両方,または軸穴部のみに溝(キー溝)を設け,これにキーを挿入する(図)。最もよく利用されるのは,軸と軸穴部の溝にまたがって挿入する角形の沈みキーで,これにはあらかじめ軸のキー溝にキーをはめてから軸穴部を押し込む植込みキーと,軸穴部を軸にはめた後にキーを打ち込む打込みキーとがある。…

【形質】より

…形質のすべてを記述したものが記載で,指標形質を記述したものが記相である。指標形質のうち,分類群の識別に有効なものだけを選んで検索表keyをつくる。ここで選ばれる指標形質は分類群の差を標徴するものだから,検索表は人為的なものになるのがふつうである。…

【調】より

…本来は中国の音楽理論用語。日本でもこれに準じて用いられ,洋楽のkey等の訳語としても用いられる。
[中国]
 広義には音階を含めた音組織全体や〈腔調〉のように旋律型までも意味するが,狭義には音階の種類の意味に使われる。…

【鍵取】より

…本来は倉庫の鍵を預かり出納にあたる役。鎰取とも書く。…

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