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陸田 オカダ

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デジタル大辞泉の解説

おか‐だ〔をか‐〕【陸田】

畑。りくでん。

りく‐でん【陸田】

はたけ。また、律令制下で、五穀をつくる乾田のこと。白田。⇔水田
畑にポンプで水を入れて、水稲を栽培するようにしたもの。第二次大戦後に関東平野でみられた。

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世界大百科事典 第2版の解説

りくでん【陸田】

畠のことであるが,日本古代の律令制下では,雑穀類を栽培する畠をとくに陸田と称し,他の畠とは区別し扱うようになる。まず715年(霊亀1)男夫1人に陸田2反の耕種が命じられたが,719年(養老3)に法令改正があり,天下の民戸に陸田1町以上20町以下が支給され,1反当りアワ3升の地子が徴収されるようになった。陸田の栽培植物として政府が推奨したのはアワや麦で,とくに麦を奨励し,国司が政府へ提出する公文の中には麦畠帳が含まれていた。

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大辞林 第三版の解説

りくでん【陸田】

はたけ。特に律令制下、粟あわ・麦・豆などの雑穀耕作を行なった土地をいう。班田収授の対象とされた。白田。 ↔ 水田
ポンプで水を汲み上げて稲作を行う畑。第二次大戦後、関東地方中南部で普及した。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

陸田
りくでん

主に雑穀を栽培する耕地で、水稲耕作の水田に対する語。「はたけ」の一種。『日本書紀』神代紀(じんだいき)に、「粟・稗(ひえ)・麦・豆」を「陸田種子」とする記述がある。また、大化元年(645)9月条にみえる「分割水陸」の語句は、「水陸(水田・陸田)を分け割(さ)きて」の意で、「たはたけ」である可能性が強い。軍防令(ぐんぼうりょう)には、防人(さきもり)が勤務地で行う水田・陸田の農耕の規定があり、この陸田では種々の蔬菜を栽培する。律令制下では、713年(和銅6。『類聚三代格(るいじゅうさんだいきゃく)』による。『続日本紀(しょくにほんぎ)』は715年(霊亀元年)とする)10月、男夫1人に2段(たん)を与え(口分田(くぶんでん)の班給額と同じ)、麦・粟の雑穀栽培を奨励した。また、719年(養老3)9月に天下の民戸に1~20町を支給し、段ごとに3升の粟を地子(じし)として徴収した。このような雑穀栽培の奨励は、備荒対策の性格が強かった。
 班田収授は水田を対象としていたが、水田が少なかった山背国(やましろのくに)(のち山城国)・阿波国においては、水田に交えて陸田が班給の対象となっていた。[吉村武彦]
『青木和夫ほか校注『続日本紀2』(『新日本古典文学大系13』1990・岩波書店) ▽木村茂光『日本古代・中世畠作史の研究』(1992・校倉書房)』

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世界大百科事典内の陸田の言及

【畑∥畠】より

…中世までは常畠である〈畠〉の字と,焼畑をさす〈畑〉の字とはかなり厳密に使いわけられていたが,戦国末期から近世初頭にかけて〈畠〉と〈畑〉の混用が始まり,17世紀の半ばには検地帳類でもほとんど〈畑〉の字ばかりになっていった。
[古代]
 律令用語としては,水稲以外のものをつくるところは〈園地〉〈(その)〉などであり,これと715年(霊亀1)に令外の制として定められた〈陸田〉とが,畠地の公式用語であった。しかし8世紀以降の古文書,絵図などには〈畠〉の字が広く用いられており,しかも国語の〈はたけ〉が〈園地〉〈陸田〉から〈畠〉に至るまでのすべての地目に通用する訓であったために,古代の畠制度の実態を探ることは著しく困難になっている。…

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