雷電神社(読み)らいでんじんじや

日本歴史地名大系 「雷電神社」の解説

雷電神社
らいでんじんじや

[現在地名]板倉町板倉

板倉集落の中央部北方、雲間はさまにあり、境内は広く、老杉が茂る。主祭神は火雷大神・大雷大神・別雷大神である。旧郷社。関東一円に分布する雷電神社の総社である。かつての別当寺である龍蔵寺の縁起(当社蔵)によると、聖徳太子が小祠を作り、その後坂上田村麻呂神殿造営したという。群書類従本「上野国神名帳」では従四位上火雷大明神とある。

雷電神社
らいでんじんじや

[現在地名]前橋市上新田町

利根川右岸の岸近くにあり、祭神は大雷神・火雷神ほか一〇柱。天正元年(一五七三)福徳ふくとく寺の開山覚伝が建てたといわれる。元禄元年(一六八八)拝殿が建てられたが、のち焼失。寛保二年(一七四二)の金山権現勧請縁由記(市史保管文書)によれば、武州児玉こだま金屋かなや(現埼玉県児玉郡児玉町)から来た中林氏の祖先が雷電社を勧請したという。

雷電神社
らいでんじんじや

[現在地名]境町伊与久

伊与久いよく集落の北端にあり、社殿は古墳上に建てられている。十三宝塚じゆうさんぽうづか遺跡に南接する。旧村社。祭神は大雷命。「佐波郡誌」は、建保三年(一二一五)赤石あかいし(現伊勢崎市)の城主三浦介義澄の創建、山城国賀茂神社を勧請したものと伝える。また領主崇敬厚く、近世になってからも伊勢崎藩主酒井氏による社殿の修復がしばしば行われてきたという。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

デジタル大辞泉プラス 「雷電神社」の解説

雷電神社

群馬県邑楽郡板倉町にある神社。旧郷社。「板倉雷電神社」ともいう。関東に多く分布する雷電神社の総社。主祭神は火雷大神、大雷大神、別雷大神。雷除け厄除けの神として知られる。末社の八幡宮稲荷神社社殿は国の重要文化財

出典 小学館デジタル大辞泉プラスについて 情報

世界大百科事典(旧版)内の雷電神社の言及

【雷神】より

…雷は季節の変り目に鳴り,雷の鳴る方向でその年の天候や運勢を占う風もある。また,各地の雷電神社は,雨乞いに効験があるとされ,栃木や群馬など雷の多い地方では雷よけのお札も出されていた。【飯島 吉晴】
[中国]
 雷公,雷師,雷祖ともいう。…

※「雷電神社」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」