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入木道 じゅぼくどう

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

入木道
じゅぼくどう

書道の異称書聖と仰がれる晋の王羲之筆力が強く,木に書いた墨が3分もしみこんだという故事による。日本では平安時代以後,流儀書道世尊寺流青蓮院流持明院流などで書道のことを入木道と称した。

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デジタル大辞泉の解説

じゅぼく‐どう〔‐ダウ〕【入木道】

書道のこと。

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百科事典マイペディアの解説

入木道【じゅぼくどう】

日本における書道の異称。書聖,東晋の王羲之の筆力が強く,文字を書いた木に墨が三分染み込んだという故事から。その教えを伝えた書として,藤原行成に連なる世尊寺流藤原教長〔1109-?〕の口伝書《才葉抄》や藤原伊行〔?-1175〕の《夜鶴庭訓抄》,青蓮院流始祖尊円親王の《入木抄》《入木口伝抄》などがあり,秘伝として伝えられた様が知られる。

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世界大百科事典 第2版の解説

じゅぼくどう【入木道】

日本における書道の異称。唐の張懐瓘撰《書断》に〈王羲之,晋帝時,祭北郊更祝版。工人削之,筆入木三分〉とあり,入木とは書聖と仰がれる東晋の王羲之が祝版(祭文)を書いたところ,筆力が盛んなため墨汁が木にしみこむこと三分にも及んだという故事による。〈入木三分〉は筆力の強いことを形容し,〈入木〉は文字を書くことから筆法,書法の意に使われるようになった。なお,宋の呉淑撰《事類賦》には〈逸少驚入木之七分〉とあって,一説に〈入木七分〉とも伝えられたようである。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

入木道
じゅぼくどう

書道の異称。書聖と仰がれる中国・東晋(とうしん)の王羲之(おうぎし)が書いた祝版(しゅくばん)(神を祭るときに祝文を書く掲示の板)を工人が削ってみると、墨が木に3分(約9ミリメートル)も浸み込んでいたという「入木三分」の故事により、入木は書道を表すことばとして用いられた。この話はすでに唐の張懐(ちょうかいかん)『書断』にみえるが、能書の筆力の強さを物語る伝説として、後世さまざまに引用、脚色された。わが国にも、平安時代から入木の語の使用例がみられ、空海(くうかい)や藤原定信(さだのぶ)に結び付けた伝説も生まれた。14世紀なかばころからは、入木ということばが用いられるようになり、師匠から弟子に口伝(くでん)によって伝えられる一定の型にはまった書道を意味するようになる。[松原 茂]

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