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音義説 おんぎせつ

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

音義説
おんぎせつ

五十音図の各音,もしくは各行の音にはそれぞれ固有の意義があるとみて,その観点から単語の意味や語源の説明をしようとする考え。各行に意義ありとする一行一義説平田篤胤鈴木重胤など,各音に意義ありとする一音一義説橘守部堀秀成などと,おおまかに分類することができる。これらの考えは言霊 (ことだま) 思想に通じるものである。擬声語音象徴という,音と意味との間にある程度の必然性のある現象が確かに存在し,アは明るく大きなもの,イは鋭くとがったものなどという印象が,新商品の命名や詩人の言葉選びに影響を与えたりすることがある。しかし,それを過大視してすべての単語に及ぼすのは,明らかにまちがいで,音と意味との関係は,本質的に非必然的なものである。日本以外にも類似の考え方がある。

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百科事典マイペディアの解説

音義説【おんぎせつ】

江戸時代に行われた語源説の一つ。語の一つ一つの音や五十音図の各行に固有の意味があるとする。悉曇(しったん)学の影響を受けて生まれた。中国では先秦時代から独自に同音ないし近似音等を借りて語義を説くことが行われていた。
→関連項目音義

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世界大百科事典 第2版の解説

おんぎせつ【音義説】

一音一音に固有の意義ありとして語源を説こうとする説。仏典の五十字門や四十二字門の字義説では,たとえば,アは無常の義であるという。これはa‐nityaに結びつけた一種の語源俗解であるが,インド古来の伝統的手法として精緻な語源学,文法学成立の基礎となった。日本の音義説は悉曇(しつたん)学の影響によるとされるが,中国ではすでに先秦時代から独自に〈声訓〉が散見される。これは同音ないしは近似音等を借りて語義を説くものである。

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大辞林 第三版の解説

おんぎせつ【音義説】

語の一つ一つの音、あるいは五十音図の各行の音が、固有の意味をもつとする説。江戸時代に盛んに主張され、語義や語源の説明に使われた。

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