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馬借一揆(読み)ばしゃくいっき

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

馬借一揆
ばしゃくいっき

室町時代,馬借が主体となって起した土一揆。馬借は平生から集団で行動し,また都市と農村を結ぶ街道を通行していて諸般の情勢に明るかったから,しばしば徳政令発布などを要求して活躍した。応永 25 (1418) 年6月 25日大津の馬借が祇園 (八坂神社) の神輿を奉じて強訴した一揆,同 33年6月8日坂本の馬借が京都に乱入し,北野社の公文所 (くもんじょ) を焼打ちしようとした一揆,正長1 (28) 年 11月山城,大和,近江などの馬借が徳政を要求して起した一揆などは有名であり,文明 17 (85) 年の山城国一揆にも参加している。 (→徳政一揆 )  

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百科事典マイペディアの解説

馬借一揆【ばしゃくいっき】

中世後期の主要な陸上輸送業者であった馬借が蜂起した一揆。本来は延暦(えんりゃく)寺による強訴(ごうそ)の一環として登場したが,のちに土一揆の先頭を切った行動として注目された。1418年に近江国大津(現滋賀県大津市)の馬借数千人が京都祇園(ぎおん)社(現在の八坂神社)を襲った事件は有名。この頃までは,近江国の大津や坂本(現滋賀県大津市)の馬借が,延暦寺の強訴を踏襲する形で蜂起するのが一般的であったが,1428年の正長(しょうちょう)の土一揆以後,徳政を要求する土一揆が頻発し,その中で各地の馬借が活躍するようになった。→一揆徳政一揆

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世界大百科事典 第2版の解説

ばしゃくいっき【馬借一揆】

中世後期に陸上運輸業者の馬借が集団で蜂起した事件。土一揆(つちいつき)の先頭を切った行動として注目されているが,元来山門の強(嗷)訴(ごうそ)の一環として登場した事件である。1379年(天授5∥康暦1)6月,近江坂本の馬借1000余人が京の祇園社に討ち入ったというのが初見で(八坂神社〈社家記録〉),山徒(山門の下級僧侶)の一員でありながら幕府と結託して権勢を振るった円明坊と,関のことで争ったことが原因であった。

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大辞林 第三版の解説

ばしゃくいっき【馬借一揆】

室町時代、馬借が主体となりあるいは指導して起こした土一揆。1428年(正長1)の一揆(正長の土一揆)は有名。

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