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馬韓 ばかんMahan

6件 の用語解説(馬韓の意味・用語解説を検索)

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

馬韓
ばかん
Mahan

古代南朝鮮三韓の一つ。1~4世紀中頃,南朝鮮西部で多数の小国に分れていた韓族の一つを馬韓と総称した。『三国志』東夷伝韓の条によれば,この地方の住民は農耕を主とし,養蚕,織布を行い,五十余国に分れて,大国は一万余家,小国は数千家から成り,部落連合から小国家形成の段階にあったと思われる。

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デジタル大辞泉の解説

ばかん【馬韓】

三韓の一。朝鮮半島南西部にあった50余国からなる部族国家の総称。また、その種族・居住地域名。現在の全羅(チョルラ)・忠清(チュンチョン)2道および京畿道(キョンギド)の一部にあたる。4世紀中ごろ百済(くだら)に統合。

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百科事典マイペディアの解説

馬韓【ばかん】

古代朝鮮の三韓の一つ。紀元前後―4世紀に朝鮮半島の南西部に56国から成立していた。現在の京畿,忠清南・北,全羅南・北の5道にわたる地域と推定される。住民は稲作・養蚕・織布を知り,国々に臣智・邑借(ゆうしゃく)という首長をもち,3世紀には祭・政が分かれていた。
→関連項目弁韓

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世界大百科事典 第2版の解説

ばかん【馬韓 Ma‐Han】

古代朝鮮半島の南部に居住した韓族の名称。3世紀初めころの朝鮮半島南部の状態を最も詳しく伝える《三国志》魏志東夷列伝の韓の条によると,当時韓族は3種に分かれ,その一つを馬韓と称したという。馬韓は半島南西部にあり,およそ大小50余国から構成され,一種の部族連合的段階にあったものとみられている。馬韓全体の統治者の存否については史料により異論がある。各部落の首長はそれぞれ大小によって臣智とか邑借と自称し,その官爵も楽浪,帯方の太守を介して中国風の称号をうけていたことが記録されている。

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大辞林 第三版の解説

ばかん【馬韓】

古代朝鮮の三韓の一。三世紀頃、漢江以南の朝鮮半島南西部に分立した五十余の小国から成る。四世紀にその一国である百済くだらが統一。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

馬韓
ばかん

古代朝鮮の半島南西地域、およびそこに居住した韓族をさす。現在の京畿(けいき)道南部、忠清南・北道、全羅南・北道地方にあたる。三韓のなかでもっとも大きく、3世紀中ごろには50余の小国からなっていた。辰韓(しんかん)、弁辰(べんしん)(弁韓ともいう)の諸国とは言語、習俗をやや異にしていたと伝えられる。早くから楽浪(らくろう)、帯方(たいほう)郡との通交関係があり、臣智(しんち)、邑借(ゆうしゃく)とよばれた小国の首長たちには、印綬、衣(いさく)(衣服と頭巾(ずきん))が与えられていた。やがて諸国の個別的な二郡への貢献から遠く中国、東晋(とうしん)への朝貢へと通交形態が変化するが、そこに馬韓諸国の政治的統合に向かう過程がみてとれる。そして4世紀中ごろには、50余国中の伯済(はくさい)国を中核に統合されて百済(くだら)国となり、新たな国家段階に入った。[李 成 市]

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世界大百科事典内の馬韓の言及

【三韓】より

…これに反し半島南部の方面にはその統制も十分に行きわたらず,この地域の韓族は各地に分裂割拠し,その首長(長帥)たちは臣智とか邑借と自称し,また楽浪,帯方の太守を介して帰義侯とか中郎将などという中国式の官名をうけ一種の間接支配下にあったようである。《三国志》魏志の東夷伝はこれら韓族について,最も古くかつ詳細な記録であるが,それによると彼らは3種に分かれ,東方に馬韓余国,西方に辰韓国,辰韓に雑居して弁辰(弁韓ないし弁辰韓ともいう)12国があったというが,これらの国の実体も国数もきわめてあいまいである。《三国志》魏志東夷伝の記述ではこれら3種を統合する最高権力者の君王ともいうべきものは存在せず,各部族は雑居しており,とくに弁辰(弁韓)と辰韓の区別は不明である。…

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