コトバンクはYahoo!辞書と技術提携しています。

高貴寺 コウキジ

大辞林 第三版の解説

こうきじ【高貴寺】

大阪府南河内郡河南町にある高野山真言宗の寺。山号、神下こうげ山、また葛城山。役小角えんのおづのの創建と伝える。初め香華寺と号したが、空海が現名に改称。江戸後期、慈雲が入住し正法律の総本山とした。

出典 三省堂大辞林 第三版について 情報

日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

高貴寺
こうきじ

大阪府南河内(かわち)郡河南町平石にある高野山(こうやさん)真言宗の寺。山号は神下山(こうげさん)また葛城山(かつらぎさん)とも称する。文武(もんむ)天皇(在位697~707)のとき、役行者(えんのぎょうじゃ)が『法華経(ほけきょう)』28品(ほん)に配して葛城山に28か所の霊場を開いた。この寺もその一つで、供華(くげ)が多かったので香華(こうげ)寺と称した。のち弘法(こうぼう)大師(空海)がこの寺で高貴徳王菩薩(ぼさつ)を感得し、寺号を高貴寺とした。平安時代に嵯峨(さが)天皇の勅(みことのり)を奉じて堂塔伽藍(がらん)を創建したが、中世の兵火にあい焼失した。安永(あんえい)年間(1772~81)慈雲(じうん)尊者(飲光(おんこう))が来住し正法律(しょうぼうりつ)を復古、さらに神仏を習合し調和させた両部神道(しんとう)の奥秘(おうひ)を述べて葛城神道(雲伝(うんでん)神道)を唱えた。慈雲を中興第1世とする。金堂、講堂、開山堂などが建ち、寺宝に慈雲の膨大な著作真跡がある。[野村全宏]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

高貴寺の関連キーワード大阪府南河内郡河南町河南(町)阿波閑々子菩提華祥蕊河南[町]雲伝神道梵学津梁真言律宗葛城神道法樹智幢総本山葛城山行者峻山飲光改称創建諦濡

今日のキーワード

チームパシュート

スピードスケートや自転車競技の一。複数人でチームを組み、隊列を組んで一定の距離を走り、速さを競うもの。団体追い抜き競技。...

続きを読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android