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ヌエ

百科事典マイペディアの解説

鵺【ぬえ】

(1)近衛天皇の時,源頼政が禁中で射落としたという怪獣。頭はサル,体はタヌキ,尾はヘビ,四肢はトラで,トラツグミに似た陰気な声で鳴くと《平家物語》にある。転じて正体のはっきりしないさまをいう。
→関連項目妖怪

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デジタル大辞泉プラスの解説

鵺(ぬえ)

木原敏江による漫画作品。大江戸ピカレスク・ロマン。『プチフラワー』1988年9月号~1991年3月号に連載。小学館文庫全3巻。

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世界大百科事典 第2版の解説

ぬえ【鵺】

平曲,能の曲名。(1)平曲。〈鵼〉とも書く。平物(ひらもの)。拾イ物。源頼政は,保元・平治の乱で戦功があったのにたいした恩賞も与えられなかったが,晩年になって,〈人知れぬ大内山山守は木がくれてのみ月を見るかな〉と詠んで昇殿を許され,その後〈のぼるべき便りなき身は木のもとに椎(しい)を拾ひて世を渡るかな〉と詠んで三位を与えられた。この人が世に名をあげたのは近衛院の御代のことである。そのころ,毎夜丑(うし)の刻になると黒雲が御殿を覆い,帝が怯(おび)え入るということがあり,僧の祈禱も効果がなかった。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説


ぬえ

能の曲目。五番目物。五流現行曲。世阿弥(ぜあみ)作。出典は『平家物語』巻四「鵺の事」。諸国一見の僧(ワキ)が摂津(せっつ)国芦屋(あしや)の里に着く。里人(間(あい)狂言)に宿を断られ、川のほとりの堂に泊まる。川から怪しい者(前シテ)が現れ、自分は夜な夜な宮廷を脅かしたため、源頼政(よりまさ)の矢にかかった鵺の亡霊であるがと、その最期のさまを語る。頭は猿、尾は蛇(くちなわ)、手足は虎(とら)、鳴く声は鵺に似た怪しい存在である。丸木舟に乗って闇(やみ)に消えるが、僧の祈りにやがてその正体(後(のち)シテ)を現し、仏法を妨げ、天子の命をとろうとしたその悪心も、ついに滅亡したありさまを演じて、また暗い世界へと沈んでいく。退治されたものの側から、源頼政の栄光が語られるわけであるが、滅びゆくもののロマンを鵺という怪物に託した、世阿弥の名作の一つである。[増田正造]

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動植物名よみかた辞典 普及版の解説

鵺 (ヌエ)

動物。想像上の動物

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世界大百科事典内のの言及

【修羅物】より

…鎌倉時代の代表的寺社芸能〈延年〉に原型とみられるものがあり,現行能の《舎利》《第六天》《大会(だいえ)》などは,それに比較的忠実な末流ということができる。世阿弥の執心物,ことに,鬼畜物ではあるが《鵺(ぬえ)》あたりに人間修羅の出現する兆しがあり,直接には,井阿弥(いあみ)の原作を世阿弥が改作した《通盛(みちもり)》に,武者がその執心ゆえに修羅道に落ちて苦しむというパターンが始まる。世阿弥のいう〈修羅〉は,古態の修羅と人間修羅とがやや不統一に概念づけられており,《風姿花伝》〈修羅〉にいう〈よくすれども,面白き所稀(まれ)なり〉とは前者,〈但し,源平などの名のある人の事を,花鳥風月に作り寄せて〉とは後者である。…

※「鵺」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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