鶴居村(読み)つるいむら

日本歴史地名大系 「鶴居村」の解説

鶴居村
つるいむら

面積:五七二・〇〇平方キロ

昭和一二年(一九三七)四月阿寒あかん舌辛したから村大字舌辛村したからむらの東半が分離し、二級町村制を施行して成立。同時に大字を廃止した。村名の鶴居は「鶴の居る村」の意で、国の特別天然記念物タンチョウ生息することにちなむ。釧路支庁管内ほぼ中央部、阿寒郡東部にあり、北・西は同郡阿寒町、南は釧路市、東は釧路釧路町川上かわかみ標茶しべちや町に接する。西部を北西から南東へと幌呂ほろろ川が支流を集めながら流下し、東部を南流してきた雪裡せつつり川と合流する。東の標茶町との境を久著呂くちよろ川が南流する。これらの河川が集まる南部には釧路湿原(国指定天然記念物)が形成されている。ほぼ中央北寄りを国道二七四号が横断し、同道と交差して南へ主要道道釧路―鶴居―弟子屈てしかが線が走る。村域は明治初年成立した舌辛村のうちに含まれ、現在鶴居北つるいきた鶴居西つるいにし鶴居東つるいひがし鶴居南つるいみなみ幌呂西ほろろにし幌呂東ほろろひがし、字中雪裡なかせつり雪裡原野せつりげんや雪裡せつり下雪裡しもせつり茂雪裡もせつり支雪裡しせつり・アトコシャラカ・幌呂ほろろ幌呂原野ほろろげんや下幌呂しもほろろ上幌呂かみほろろ茂幌呂もほろろ支幌呂しほろろ新幌呂しんほろろ・クチョロぶと・クチョロ原野げんや・クチョロ・上久著呂かみくちよろ中久著呂なかくちよろ下久著呂しもくちよろ中幌呂なかほろろ暁峰ぎようほうからなる。

鶴居村
つるいむら

[現在地名]市川町鶴居

今井いまい村の北、市川の右岸に位置し、南東流してきた支流甲良こうら川が村の南端で市川に合流する。北は下沢しもさわ村。村の西方しろ山がある。神西じんさい郡に属し、東は市川を隔てて神東じんとう屋形やかた村。慶長国絵図に村名がみえる。領主の変遷は屋形村と同じ。正保郷帳では田方三二五石余・畑方二九石余、「柴山有」と注記される。天保郷帳では高五二五石余。元和年間(一六一五―二四)に新田開発が行われ、新野にいの(現大河内町)井堰から新溝を掘り用水を引いた(「新野村返答書」新野区有文書)

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「鶴居村」の意味・わかりやすい解説

鶴居〔村〕
つるい

北海道東部にある村。 1937年舌辛村 (→阿寒 ) から分離して成立。地名タンチョウ (国指定特別天然記念物) の繁殖・生息地に由来。北部は雄阿寒岳南麓の丘陵地帯,南部は釧路湿原 (国指定天然記念物) の湿地帯。畑作農業乳牛肉牛畜産が行なわれる。南部は釧路湿原国立公園に属する。国道 274号線が通る。面積 571.80km2。人口 2558(2020)。

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事典 日本の地域遺産 「鶴居村」の解説

鶴居村

(北海道阿寒郡鶴居村)
日本で最も美しい村」指定の地域遺産。
鶴居村は、北海道東部・釧路管内のほぼ中央部に位置する。総面積571.84k【m2】を有し、東部は標茶町、南部に釧路湿原国立公園を挟んで釧路市や釧路町に接する。酪農が基幹産業

出典 日外アソシエーツ「事典 日本の地域遺産」事典 日本の地域遺産について 情報