黄櫨・櫨(読み)はぜのき

精選版 日本国語大辞典「黄櫨・櫨」の解説

はぜ‐の‐き【黄櫨・櫨】

〘名〙
ウルシ科の落葉高木。昔、琉球から渡来したもので、実から(ろう)を採るために栽培されていたものが野生化し、今では、本州の関東以西・四国・九州の暖地に生える。高さ一〇メートル、六〇センチメートルに達する。葉は奇数羽状複葉で七~一五枚の小葉からなり、枝先に密に互生し、秋に紅葉する。雌雄異株初夏葉腋から長さ約一〇センチメートルの円錐花序を下垂し、小さな黄緑色の五弁花が群がって咲く。果実は径約一センチメートルの楕円形で白く熟し、蝋が採れる。材は器具用。漢名、紅包樹。はぜ。はじ。はじのき。ろうのき。りゅうきゅうはぜ。はにじ。〔書言字考節用集(1717)〕
② 植物「やまうるし(山漆)」の異名

はじ【黄櫨・櫨】

〘名〙
① 植物「やまうるし(山漆)」の古名。
書紀(720)神代下「梔。此をば波茸(ハジ)と云」
② 植物「はぜのき(黄櫨)」の異名。
③ 襲(かさね)の色目の名。①の紅葉を連想させる色として表は赤で裏は黄。一説では表は黄で裏は萌黄晩秋初冬に用いた。
※栄花(1028‐92頃)紫野「うすやう・もみぢば・はじ、又紅にて、裏はいろいろなるもき」

はぜ【黄櫨・櫨】

〘名〙
① 「はぜのき(黄櫨)」の異名。〔饅頭屋本節用集(室町末)〕
② 植物「やまうるし(山漆)」の異名。
③ 植物「さぎごけ(鷺苔)」の異名。〔日本植物名彙(1884)〕

はじ‐の‐き【黄櫨・櫨】

〘名〙 植物「はぜのき(黄櫨)」の異名。《季・夏》 〔天正本節用集(1590)〕

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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