デジタル大辞泉
「すると」の意味・読み・例文・類語
出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
する‐と
〘接続〙 (動詞「する(為)」に
助詞「と」の付いてできた語)
① 前の事柄が成立したあとで、後の事柄が成立することを示す。その際、前の事柄と後の事柄との間に、必然的なつながりはない。そうしたところ。
※
滑稽本・
浮世床(1813‐23)二「無拠
(よんどころなく)駈
(かけ)上りとしてしらねへ内へ揚りやした。すると若者
(わかいもの)が出て」
② 前の事柄が成立したあとで、それが原因・理由・
動機となって後の事柄が成立することを示す。そうしたために。その結果。
※
浮雲(1887‐89)〈
二葉亭四迷〉二「文三は徐々
(そろそろ)じれ出した。すると悪戯
(いたづら)な妄想奴
(ばうさうめ)が
野次馬に飛出して来て」
③ 前の事柄を
根拠として仮定し、そこから、後の事柄が
結論として導き出されることを示す。後の事柄は、前の事柄から順当に得られた判断や
推測となる。そうだとすると。それなら。
※
当世書生気質(1885‐86)〈
坪内逍遙〉一〇「『向ふの客といふのは、全体何ものじゃネ』『たしか代言人だと歟
(か)いふ事だ。すると、向ふの客野郎は、図部七
(ずぶしち)図部八の
連中だから』」
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報