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金属,石炭,石油などの鉱床の存在を調べ評価すること。同義に使われることもある〈探査〉はより広義である。探鉱法には,地質学的調査のほか,物理探査や,岩石,土壌,地下水等の化学分析による地球化学的方法などがある。対象とする鉱床の種類や立地条件によって適切な方法を組み合わせて用いる。得られたデータはそれぞれの方法に独自な手法で解析されて平面図,断面図等が作られ,地質学的データとともに総合的な解釈で鉱床の有無,規模等が推定される。鉱床が存在する可能性の高い地域が見いだされたときには,ボーリング(試掘,試錐)や坑道等により,鉱物の質と量,分布範囲(深度,広がり)を明らかにし,鉱床の経済性を評価することになる。
→探査
執筆者:片平 忠実
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…未知の対象物を探ることをいうが,一般に離れた所から調べる意味合いで使われることが多く,宇宙探査,海洋探査,資源探査などのようにいう。とくに高度の技術的背景のあるとき,このことばが好んで用いられている。原理的に対象物を非接触で探る場合には,対象物からなんらかの物理的あるいは化学的影響を受けとり観測することになるが,物理的現象を用いるものにリモートセンシング,物理探査技術などがある。それぞれ電磁場,重力,磁力場,音波,地震波などを観測する。…
…古くに見捨てられた旧坑の再調査や,当時の鉱床品位図の見直しといったことも,重要な手掛りを与えることがある。地殻内部での音波の伝わり具合や地下を流れる電流の様子をみて地下の構造を判断する物理探鉱法(地球物理学的探鉱法)や,地表を流れる河川の水質や土壌中の微量成分を調べて地質状況を解析する化学探鉱法(地球化学的探鉱法)の技術も,鉱床探査の有力な手段である。地下の構造や地質の分布が解析できたとしても,最終的には,鉱石を手にとってみる必要がある。…
…いっぽう実生活に直結した探査には資源探査があり,地質調査,物理探査,ボーリング等,多くの技術が総合的に用いられる。このような地下の鉱物資源の探査は古くから〈探鉱〉と呼ばれてきた。したがって,このような意味では物理探査を今でも物理探鉱と呼ぶことがある。…
※「探鉱」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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