建物の上。通常、屋根を水平につくり、あるいは屋根の上に水平な台をつくって物見、物干し、運動などに使えるようにした場所。屋根を水平につくる例は、オリエントやエジプトのように雨量の少ない地域にみられ、屋上を利用した例としてバビロンの空中庭園が知られている。積極的に屋上を使うようになったのは城郭建築で、中世のヨーロッパ建築に大きな影響を及ぼしている。近代には、防水技術の発達から水平な陸(ろく)屋根が広まり、日本でも大正ごろから事務所、学校、病院、集合住宅など多くの建物で陸屋根が普通になった。これらの屋上は、都市部では敷地が狭く運動のための場所がとれないので、休憩用に使われるだけでなく、体操や球技などの場所として使われることも多い。傾斜のある屋根に水平な台をつくる例には、日本では江戸時代の武家屋敷や町屋の棟(むね)の上につくられた火の見用の台、町屋の物干しや夕涼みの台などがある。
[平井 聖]
出典 リフォーム ホームプロリフォーム用語集について 情報
ユーラシア大陸、北アメリカ大陸北部に広く分布し、日本では北海道にエゾヒグマが生息する。成獣は体長2メートル以上、体重300キロにもなり、日本最大の陸生動物として知られる。雑食性で草や木の実、サケ、シ...