デジタル大辞泉
「練」の意味・読み・例文・類語
出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
れん【練】
〘名〙
① ねり糸。また、ねり絹。
※
随筆・孔雀楼筆記(1768)四「雫もよよとしただる餈
(もち)を、手にて持ち向ふの方ゑをしやり、相引に牽てたたんとす。餈たなびいて練
(レン)をひきたる如し」 〔
礼記‐檀弓上〕
② きたえること。訓練すること。
れん‐・ず【練】
[1] 〘自サ変〙 その道に精通して巧みである。熟練する。練達している。なれる。
※
源氏(1001‐14頃)
藤袴「宮などのれんじ給へる人にて」
[2] 〘他サ変〙 調練する。調教する。
※
梁塵秘抄(1179頃)二「年来撫で飼ふ龍の駒、
馬場の末にぞれんずなる」
ねれ・ける【練】
〘自カ下一〙
①
物事を長く続けてその
動作がにぶくなってくる。疲れてきてのろのろとする。また、サボる。
※雑俳・川柳評万句合‐明和三(1766)梅五「芥川ねれけた男おぶって来」
② 意地悪くねじける。
※
浮世草子・当世銀持気質(1770)四「それから
大声上げ、云に云はれぬねれけた
口上」
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報