

の大木なり」と
衡(ふくこう)の意とし、「角大に從ひ、行(かう)聲」の字とするが、〔説文〕行部二下の行を左右に分書するものに行声の例がなく、行は限定符とみるべく、中央が象形字である。すなわち牛が道路をゆくとき、危険を防ぐため
衡を用いる意。金文の車服賜与形式の冊命(さくめい)の文に「
衡(さくかう)」を賜う例が多く、
(ながえ)の前端の横木と軛(くびき)など、車服一式に及ぶ例が多い。角に横にわたすものであるから横の意に用い、合縦連衡のようにいう。
と通じ、佩玉。佩玉の首に衡をおき、左右の系に玉を連ねて垂らす。金文に「幽
」という例が多く、幽黄は文献にいう幽衡にあたる。
字鏡〕衡 久比木(くびき) 〔名義抄〕衡 ヒラナリ・ハカリ・ハカリノオモシ・ヨコタフ・タヒラカニ・イタヅラ・ヨコサマ・イビキ 〔字鏡〕衡 ヨコサニ・イタヅラ・ハカラフ・ハサム・ワヅカ・ヨコタフ・クビキ・イヱ・カウガフ・ヨロシ・ヒトシ・カク・ヒラナリ・マツク・タヒラカナリ・ハカリ・ハカリノオモシ
・桁heang、
(横)hoang、
huangは声近く、みな横長のもの、横さまのものをいう。
(黄)は佩玉の象形ともみられる字で、その上部の横にわたる玉を衡という。
▶・衡行▶・衡才▶・衡宰▶・衡視▶・衡軸▶・衡称▶・衡縦▶・衡任▶・衡石▶・衡総▶・衡直▶・衡度▶・衡文▶・衡平▶・衡縫▶・衡茅▶・衡木▶・衡命▶・衡門▶・衡軛▶・衡里▶・衡量▶・衡廬▶・衡鹿▶
衡・平衡・幽衡・連衡出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報
…
[語義と出典]
 度,量,衡の3文字は順に,長さ,体積,質量を意味し,同時にそれぞれをはかるための道具(ものさし,枡,はかり)や基準を意味する。なお衡と類縁の文字で権(けん)というのもあるが,これは,はかりそのものではなく,分銅のほうを指す。…
…天秤(てんびん)秤量法【小林 好夫】
【日本のはかり】
[古代]
 古代には物の重量を表す単位として〈斤(きん)〉が使用されることが一般であったが,〈斤〉はまた〈はかり〉を意味する場合もあった。度量衡の制は税制とも深く関係するため,国家による画一的規制は緊急の課題であった。《新撰姓氏録》や《扶桑略記》には舒明天皇のころはかりの制が定められたとの記事もあるが,法文上での明示を知りうるのは701年(大宝1)の大宝令からで,その条文は現存しないが,度量衡の規定は養老令と変わりなかったことが知られる。…
※「衡」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
[名](スル)二つ以上のものが並び立つこと。「立候補者が―する」「―政権」[類語]両立・併存・同居・共存・並立・鼎立ていりつ...