出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報
朝鮮,高麗王朝に関する歴史書。鄭麟趾らが1451年撰進。139巻。体裁は紀伝体で,目録・世家・年表・志・列伝から成る。〈世家〉は歴代王の事績を記すが,これを本紀ではなく世家としたのは,編纂時の宗主国明への遠慮による。〈志〉は12部門に分けて,高麗の諸制度を説明しており,〈列伝〉は后妃・王族以下多様な人々の伝記を収めている。高麗時代は外圧・内乱等の混乱による記録の亡失が多く,加えて,編纂者の錯誤もあって,ときに簡略・杜撰などの面がみられるが,最も基本的・体系的高麗王朝史として重要である。ところで,高麗王朝史の編纂は元来編年体で進められていたのであり,その成果は,本書成立の翌年,同じく鄭麟趾らにより,《高麗史節要》(35巻。編年体)としてまとめられた。書名から連想される《高麗史》の要約本ではなく,それと並ぶ独自の由来と価値をもつ歴史書で,高麗時代の研究には両者の比較・対照が不可欠である。
執筆者:北村 秀人
出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報
1451年、金宗瑞(きんそうずい)(1390―1453)、鄭麟趾(ていりんし)(1396―1478)らによって撰進(せんしん)された朝鮮、高麗一代に関する紀伝体史書。世家46巻、志39巻、年表2巻、別伝50巻、目録2巻、計139巻。1452年になった『高麗史節要』と並んで、高麗時代を研究するうえでの根本史料である。李朝(りちょう)における前朝高麗朝史の編集は、李朝の初年から着手され、たびたび改修が繰り返された。高麗滅亡(1392)ののち、60年を経てそれがようやく終了したのは、高麗末期の史実をどう解釈するかという問題に決着がついたからであろう。刊本に『高麗史』3冊(1977・国書刊行会)がある。
[浜中 昇]
出典 山川出版社「山川 世界史小辞典 改訂新版」山川 世界史小辞典 改訂新版について 情報
小麦粉を練って作った生地を、幅3センチ程度に平たくのばし、切らずに長いままゆでた麺。形はきしめんに似る。中国陝西せんせい省の料理。多く、唐辛子などの香辛料が入ったたれと、熱した香味油をからめて食べる。...
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