せき‐こく【石国】
- 精選版 日本国語大辞典
- ウズベキスタン共和国の首都タシケントの隋・唐時代の中国名。シル川上流のオアシスに位置し、東西貿易路の要衝として繁栄した。
せきせい‐ひん【石製品】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 前中期の古墳副葬品中に見られる碧玉など硬質の材料による器物の総称。車輪石・鍬形石・琴柱形石製品・石釧(いしくしろ)などがあり、実用…
せき‐ぶん【石文】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 石碑・碣(けつ)・瓦・甎(せん)などに刻んだ文。〔王勃‐観仏跡寺詩〕
せき‐へん【石片】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 石のかけら。石ころ。[初出の実例]「大石片を車路に甃すれは、輪の激動によりて、動揺し刎起(はねおこ)るを以て」(出典:米欧回覧実記(1…
せっ‐か(セキクヮ)【石貨】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 石で作った円板状の貨幣。ミクロネシアのヤップ島などで儀礼的な贈与交換に用いられる。→貝貨(ばいか)
せっ‐けい(セキ‥)【石径・石逕】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 山道などの石の多い小道。石ころみち。石路。[初出の実例]「苔巖泉濺驚二秋韻一、石逕松高引二晩凉一」(出典:法性寺関白御集(1145か)…
せっ‐けい(セキ‥)【石磬】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 石でつくった平板の打楽器。中国、石器時代からある古楽器で、中国の雅楽に鐘と併用。日本では寺院でまれに用いる。[初出の実例]「石磬霜…
せっ‐けい(セキ‥)【石鶏】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 「かじかがえる(河鹿蛙)」の異名。[初出の実例]「六七月のあいだ山谷に鳴て、声清亮たりと云。又味水鶏に同じとは、食品にする事西土の…
せっ‐けつ(セキ‥)【石闕】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 古代中国で、帝王の陵墓や廟(びょう)などの入り口に建てられた、装飾的な左右一対の門。石を積み重ね、四面に人物や動物などの図を彫刻し…
いし‐うら【石裏】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 川の瀬に突き出ている石のしもてのよどみ。魚がそこに集まる習性がある。「石裏を釣る」
いし‐がれい(‥がれひ)【石鰈】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 カレイ科の海魚。体は扁平な卵形で、両眼は体の右側にある。成魚の有眼側の体側に石状の骨板が約三列に並んでいるのでこの名がある。全長…
いし‐ごっぱ【石木端・石屑】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 ( 「いしこっぱ」とも ) 石の刻み屑(くず)。石くず。[初出の実例]「あんな石こっぱを煮ころばしにしたやうなやつらがよくされるものよ」(…
いし‐ついじ(‥ついぢ)【石築地】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 石造りの築地(ついじ)。石塀。石垣。[初出の実例]「竹房の固めし役所の石つい地のまへに」(出典:蒙古襲来絵詞(1293頃)下)
いし‐なげ【石投】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙① 石を投げること。[初出の実例]「信玄の養成した石投げの特技をもった連中のことであって」(出典:鳥獣戯話(1960‐62)〈花田清輝〉三)② …
いしな‐つぶて【石礫】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙① =いしつぶて(石礫)[初出の実例]「なげやりざまの情こそあれ 玉札をいしなつぶてにゆひ付て」(出典:俳諧・犬筑波集(1532頃)恋)② 「…
いしな‐どり【石取】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 =いしなご(石子)①[初出の実例]「東宮のいしなどりの石召しければ、三十一を包みて、一つにひと文字を書きて参らせける」(出典:拾遺和…
いし‐ばち【石鉢】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙① 石をくりぬいて造った鉢。主として縁先の手水鉢(ちょうずばち)などに用いる。〔日葡辞書(1603‐04)〕② ( 石焼きの鉢の意 ) 磁器製の鉢。
いし‐ひと【石人】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 墓の周囲に儀装物として立てた、石造りの人形。石で人物をかたどったもの。せきじん。
いし‐ぼり【石彫】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 石に彫刻すること。また、その彫刻された物。[初出の実例]「坂の下には、大きな石刻(イシボリ)の獅子がある。全身灰色をして居った」(出…
いし‐もろこ【石諸子】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 魚「もつご(持子)」の異名。
いし‐やり【石槍】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 石器時代の遺物の一つ。黒曜石をはじめ、珪質諸岩をつかって菱形または柳葉形につくったもの。長さは六~二〇センチメートル。槍として用…
いっ‐せき【一石】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙① 一つの石。② =いっこく(一石)①〔日葡辞書(1603‐04)〕
がん‐せき【岩石・巖石】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 ( 「がんぜき」とも )① 大きな石のかたまり。地核をおおっている地殻を構成する物質。一種または数種の鉱物が集合したもの。火成岩、堆積…
あしあと‐いし【足跡石】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 人の足跡のようなくぼみのある石に関して、その由来を説明する伝説。また、その名。多くは社寺の境内や村境にあり、祭場の名残であるが、…
こく‐だて【石建】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 米相場で、一石(約一八〇リットル)を標準として売買価格を定めること。
おし‐いし【押石】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙① 漬物などの重しにする石。重石(おもし)。[初出の実例]「キツイ間違(ちがい)。香(かう)の物のおし石だと思た」(出典:咄本・くだ巻(1777…
さくら‐いし【桜石】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 菫青石(きんせいせき)の一種。灰白色をなし、六角柱状で、断面が桜の花に似る。接触変成作用をうけた粘板岩中に産する。〔英和和英地学字…
ざくろ‐いし【石榴石】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 マグネシウム、鉄、マンガン、カルシウム、アルミニウムなどを含む珪酸塩鉱物の一群。等軸晶系。赤・褐・黄・緑・橙・黒・白色で透明か半…
さ‐せき【砂石・沙石】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 砂と石。小石。しゃせき。
ざぜん‐せき【坐禅石】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 坐禅を行なう時、その上にすわる石。[初出の実例]「雲居禅師の別室の跡、坐禅石など有」(出典:俳諧・奥の細道(1693‐94頃)松島)[その他…
かた‐いし【堅石】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 質の堅い石。特に、安山岩をいう。[初出の実例]「メノ コマカナル cata(カタ) ixiuo(イシヲ) モッテ ツクリ ヨク ミガキ ケルホドニ」(出…
じゃくおう‐じ(ジャクワウ‥)【石王寺】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 丹波国石王寺山から産する黒石。白条銀紋がある。硯(すずり)材として有名。[初出の実例]「硯士・じゃくわう寺は、しろみかたくて、きりに…
しゃ‐せき【赭石】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙① 赤色の石。あかいし。② =たいしゃせき(代赭石)〔佐渡志(1804‐18)〕 〔駢雅‐釈地〕
しゃ‐せき【謝石】
- 精選版 日本国語大辞典
- 中国、東晉の政治家。謝安の弟。字(あざな)は石奴。諡(おくりな)は襄。秘書郎、尚書僕射を歴任。三八三年、仮節征討大都督となり、甥の謝玄と共に前…
しに‐いし【死石】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 囲碁で生きる手段を失った一連の石。また、働きのない石をいうこともある。[初出の実例]「目一ありといへども、両こうのあらんには、死石…
じねん‐せき【自然石】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 人の手の加わっていない天然のままの石。自然にできた石。また、自然の姿をのこすように工夫して加工された石。しぜんせき。[初出の実例]…
しずめ‐いし(しづめ‥)【沈石】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 大部分を地中に埋め、頭の一部分だけ地表に見えるように置いた庭石。
石塘
- 事典 日本の地域遺産
- (熊本県熊本市西区春日・二本木)「熊本水遺産」指定の地域遺産。加藤清正が井芹川を高橋方面に向ける治水事業を行った際、分流のため築いた堤が「石…
いんなみ‐いし【印南石】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 兵庫県高砂市伊保で採石される石。粗面岩質凝灰岩で、白、青、赤、黄の色を呈す。耐火性に富み、土木、建築用石となる。龍山石。
だい‐いし【台石】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 土台に据える石。土台石。[初出の実例]「二人ははかのだい石にすがりふして」(出典:浄瑠璃・賀古教信七墓廻(1714頃)四)
たくあん‐いし【沢庵石】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 沢庵漬をつくるときのせて押しにする石。[初出の実例]「彼演説が気に喰ぬのヤレ沢庵石(タクアンイシ)がききすぎるのと」(出典:団団珍聞‐…
たに‐いし【谷石】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 谷にある石。谷間の石。[初出の実例]「わが心くたけおちたる谷いしをひきあくる人のなきそかなしき〈藤原信実〉」(出典:新撰六帖題和歌…
たんけい‐せき【端渓石】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 中国広東省中部の端渓に産する硯材。輝緑凝灰岩の一種。最高級の硯(すずり)石として有名。
たん‐せき【&JIS87CA;石・担石】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 ( 「石」は古代中国の量目の単位、「儋」は二石。人がかつぐことのできる程度の量の意 ) わずかな穀物の量。転じて、わずかなこと。ささ…
チタン石 チタンセキ titanite, sphene
- 化学辞典 第2版
- CaTi(SiO4)(O,OH,F).榍(せつ)石,あるいはくさび石ともよばれる.変成岩中に多く産出する.単斜晶系,空間群 C 2/c,格子定数 a0 = 0.656,b0 = 0…
ます‐いし【升石】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 升のようにほとんど四角形の石。〔雲根志(1773‐1801)〕
ふくろ‐いし【袋石】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 黒褐色または黄褐色で内部が中空の石。岩壺。
ねこ‐いし【猫石】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙① 板べいなどの土台の下端で柱の真下にすえつける石。[初出の実例]「桑の葉敷てお猫石寝る」(出典:雑俳・紀玉川(1819‐25))② 猫の姿に似…
よう‐せき(ヤウ‥)【陽石】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙① 陽の性質を帯びた石。⇔陰石。[初出の実例]「石には陰も陽もあり、水も火もあるぞ。〈略〉中寒には陽石の剛斉を以て治せばよからうぞ」(…
カルノー石 (カルノーせき) carnotite
- 改訂新版 世界大百科事典
- ウラニルバナジン酸塩鉱物の代表種の一つ。化学組成K2(UO2)2(V2O8)・3H2O。単斜晶系。鮮黄色~鮮黄緑色。肉眼的には土状の粉末であるが,顕微鏡…